【BPLS3 IIDX】セミファイナル第2試合APINA VRAMeS vs TAITO STATION Tradz振り返り

BPLS3

非公開調整

こんにちは、いづです。

QFとSF、テーマは順番こそ違えど全部一緒なのはお気づきでしょう。
7テーマあり試合は5戦。選ばれないテーマが2個あります。
クォーターファイナルはSOF-LANとSCRATCH。
セミファイナルはPEAKとSOF-LAN。

おそらくですが何らかの調整があるのでしょうというのは察されます。
順番はランダムか選んだのかも分かりませんが、
テーマが2個すっぽりないのはさすがに引っかかるところ。

S2ではPICK制という「リーグ上位のチームから交互にテーマを配置する」
ルールが明言されており各チームの作戦が気になる感じでしたが今回は公表なし。
順番も正直上位のチームが選んだのではないかとうっすら思っています。憶測です。

さてSF第2試合はAPINA VRAMeS(以下アピナ)とTAITO STATION Tradz(以下Tradz)。
KKM*選手から1勝を取る必要はほぼありそうなアピナ。ダブルエースでどう挑むか。

出場選手の配置について答え合わせ

ここから筆者の予想はこちら

アピナ対戦名(レベル)
テーマ
Tradz
KENTAN先鋒戦(8~10)
CHARGE
RAITO.
CHP*1E次鋒戦(8~10)
SCRATCH
RIOO
UCCHIE中堅戦(11)
NOTES
KKM*
WELLOW副将戦(11)
TREND
8S.
UCCHIE大将戦(12)
CHORD
KKM*

8S.選手とRIOO選手が逆でしたね。
WELLOW選手は読めていたTradz側が対応してぶつけた印象がありますね。

先鋒戦テーマCHARGE

選曲予想

KENTAN選手:真夏の花・真夏の夢
RAITO.選手:Sunny Day Vibes

実際の選曲

KENTAN選手:新宝島
RAITO.選手:獅子霞麗ノ舞

新宝島 MAX2372
2363−2348
獅子霞麗ノ舞 MAX1746
1730−1719

「新宝島」はCHARGEというよりは鍵盤の主張が強い曲。
この曲が他のCHARGEと明確に違うところはひとつ、
チャージノーツ中鍵盤がほとんど降ってこないところ」でしょう。
チャージの絡みなどの技巧系かと思っていたのでやや意外でした。

開幕のチャージ3本を抜けるとすぐに鍵盤。
そこではシーソーゲームになりますがややリードするKENTAN選手。
曲のサビ前の乱打で7点差になります。
サビのチャージノーツでは両者ほぼ完璧ですが、
鍵盤地帯でじわじわと引き離していきKENTAN選手の勝利。

研ぎ澄まされた精度で仕上げました。
前試合までは苦しい展開が続くKENTAN選手でしたがしっかり取り戻しましたね。

「獅子霞麗ノ舞」は低BPMのシンプルなチャージがらみの譜面。やや心臓勝負気味か。

序盤RAITO.選手がやや崩れ8点差。致命的かと思いましたがじわじわと詰めていきます。
3点差ほどで競る終盤。KENTAN選手が全く崩れず差を広げて勝利。

一瞬ひやっとくる瞬間もありましたがKENTAN選手がここにきて初の2タテ。
同点で勝利となる上位チームであるアピナにとってはこの2点の価値が高いですね。
どこかで次鋒〜副将のどこかで2タテを食らってもイーブンにできます。

RAITO.選手は前試合調子が良く行けそうなところもあったので悔しいところ。
自己ベストからも離れていて緊張はあったか。。

次鋒戦テーマSCRATCH

選曲予想

CHP*1E選手:Midnight Drive
RIOO選手:250bpm

実際の選曲

CHP*1E選手:Midnight Drive
8S.選手:Feedback → Spin the disc

Midnight Drive MAX1754
1717−1722
Spin the disc MAX2672
2649−2660

「Midnight Drive」はレギュラーステージでストラテジーを受けて投げられなかった曲。
ストラテジーを受けて使えなかった曲はS3は投げることができます。見事的中。
減速の速度変化を含みつつスクラッチの混ざる曲。

オプションはCHP*1E選手がMIRROR。8S.選手がRANDOM。
階段配置等が固定だとやりやすいでしょうか。
序盤から6点ほどのリードを広げるCHP*1E選手。
連続スクラッチ等崩れかねない場所は多々ありますが、
両者あまり大きくは崩れずそのため点差もさほど広がりません。
しかしじわじわと広がり速度変化前には10数点、速度変化で一気に広がっていきます。
そのまま勝利。

やっとのことで投げられた武器曲、やはり強いですね。
速度変化とスクラッチとある意味両方の強みを活かした譜面。

「feedback」はじゃらっとした鍵盤と同じフレーズの繰り返しが激しい譜面。
こういう鍵盤の譜面は特に8S.選手が得意そうなイメージがありますね。

ここでストラテジー。確かにここが効果的そうです。
「Spin the disc」はレベル8でノーツ数も少ないため心臓勝負気味の譜面。

オプションはCHP*1E選手が正規、8S.選手がS-RANDOM。
S-RANDOMだと多少縦連になる可能性もありますがそこは大丈夫と踏んだ形。
序盤から4点ほどリードするCHP*1E選手。
しかし長めの連続スクラッチでCHP*1E選手がやや黄ばみ、
丁寧に乗り切った8S.選手が逆に4点のリードを奪います。

しかしS-RANDOMの足場の悪い配置でじわじわと黄GREAT、
4点差がじわじわ縮まり1点差、0点と同点すらも見える展開に。
曲最後のスクラッチで8S.選手が黄ばみCHP*1E選手が勝利。

わずかながらしっかりと勝ち切っていきました。
CHP*1E選手としても連続スクラッチの黄GREATは確認していたはず。
あの致命傷になりかねないミスを確認しながら折れずに前進したのが素晴らしいですね。。
逆に8S.選手はここまで好セーブかつストラテジーで出たこの曲も高水準でしたが本当に惜しかった。。

アピナ大リードのまま迎える中堅戦。

中堅戦テーマNOTES

選曲予想

UCCHIE選手:Macuilxochitl
KKM*選手:DISPARATE

実際の選曲

UCCHIE選手:いつかオトナになれるといいね。
KKM*選手:RUGGED ASH

いつかオトナになれるといいね。 MAX3044
3029−3037
RUGGED ASH MAX2116
2045−2062

「いつかオトナになれるといいね。」は2回目の登場。尖った難所がないもののノーツ数が多いため心臓勝負のマラソン。

オプションは両者RANDOM、のはずですが何か正規とあまり変わらないような。。

序盤でややUCCHIE選手が崩れKKM*選手が5点リード、そこからさらに8点差に広がります。
この点差はかなり厳しいです。マラソンの中で躓くのを待つしかない形。
KKM*選手一向に崩れる気配がなく最後まで進行。KKM*選手の勝利。

序盤で勝負が決まってしまった印象。この選曲自体が意外でしたね。。
KKM*選手やはり前の試合から立ち直りから良い流れを掴んでいます。

「RUGGED ASH」はジャズ調の短い曲。ただしズレを含む高密度な譜面。
S3ではTATSU選手が同じ譜面を投げていました。

両者オプションはMIRROR。TATSU選手も同じでしたね。
序盤はややUCCHIE選手がリードしますが密度の濃い地帯で一気に切り替わります。
そこからは10数点の差に。巻き返せる瞬間がないほどこの曲は短いですね。
そのままKKM*選手が逃げ切り。

勢いそのままに勝ち切っていきました。
点数的には勝たないとまずい局面であったもののやはり頼もしいです。
ここでTradzがひとまず戻しますが依然アピナがリード。先鋒戦が効いています。

副将戦テーマTREND

選曲予想

WELLOW選手:KING
8S.選手:Perfect Plan

実際の選曲

WELLOW選手:EXODUS SIGN
RIOO選手:With You

EXODUS SIGN MAX2732
2668−2651
With You MAX2592
2552−2566

「EXODUS SIGN」はRESIDENTのイベント解禁曲。
独特なリズムとスクラッチと絡む鍵盤が難しい譜面。
アピナのテーマ曲の担当Blacklolita氏の曲ですね。

序盤はややRIOO選手リード。
しかし何より独特なリズムで黄ばみが増えていくとWELLOW選手が取り返します。
それでも双方なかなか譲らず。ジリジリとしたシーソーゲームが続いていきます。
終盤WELLOW選手が抜け出すとそこからはほとんど崩れず。
差を少し広げて勝利。

最後こそ差がついたもののかなり競った展開になりました。
次の曲の勝利でアピナは10pt。
引き分け以上が確定するため大将戦を待たずに勝利になります。

「With You」はセミファイナル第1試合でも登場したスクラッチ主張の強い譜面。
「EXODUS SIGN」よりもスクラッチの絡みが多いですね。

オプションはWELLOW選手がRANDOMでRIOO選手がMIRROR。
奇しくも第1試合と似たようなオプション選択ですね。
序盤ややWELLOW選手がリードしますがすぐに逆転。
そこからはゆっくり広げ10数点の差でRIOO選手がリードし続けていきます。
特にスクラッチでほぼ崩れないのが頼もしいです。
緊張のかかる場面で連続スクラッチは本当に怖いのですが黄ばみません。
そして度々くる階段配置も見事に光っていきます。
その差を保って勝利。

RIOO選手が大将につなげました。このプレッシャーを乗り切ったのが素晴らしいですね。。
しかもしれっとU*TAKA選手を上回るスコアが出ています。

大将戦テーマCHORD

選曲予想

UCCHIE選手:PLASMA SOUL NIGHT feat. Nana Takahashi / 709sec.
KKM*選手:Dynamite

実際の選曲

UCCHIE選手:Marie Antoinette
KKM*選手:千年の理(LEGGENDARIA)

Marie Antoinette MAX3236
3195−3185
千年の理(LEGGENDARIA) MAX4366
4307−4321

「Marie Antoinette」はLEGGENDARIA譜面。加速減速が絡む点、
加速後の配置がやや難しい点が特徴的。

序盤は拮抗するもややUCCHIE選手がリード。速度変化の地点でKKM*選手に黄ばみが出ました。
そこからは両者全く差が変わらない緊張の時間が続きます。UCCHIE選手が10点程度リード。
最後の加速、それでも変わらない点差。
スクラッチも絡む同時押しで点差が縮まりますが逃げ切って勝利。

UCCHIE選手が自選を通しきり、チームの勝利を掴みました。
KKM*選手相手に自選を通す難しさは今まで見た通り。これ以上ない局面で決め切りました。

「Marie Antoinette」はUCCHIE選手の自己ベストのスコアがありません。
これはRESIDENTでのプレー履歴をつけない作戦ですね。
BPLS2ではG*選手に似た作戦をとられ、UCCHIE選手のマークのもれた楽曲「Please Welcom Mr.C」で負けてしまったことがありました。
それを思い出させますね。あの出来事がバネになったのでしょう。

それだとしても一度きりの勝負でこれを仕掛ける勇気が凄まじいですね。

「千年の理」はANOTHERとLEGGENDARIAが両方とも課題曲にありますね。
LEGGENDARIAはより難しいひたすら繰り返しの物量。
息つく暇もなく乱打をする必要があります。

序盤は大きく差がつかず。長い乱打地帯でいつの間にかKKM*選手が5点以上のリードに。
ノーツが多すぎて黄GREATが出たかどうかわからないですね。。
その差はなかなか縮まらず、ただ大きく広がることもなく最後まで駆け抜けていきました。

意外と差がつかなかったという印象ですね。
KKM*選手が自選の超物量曲で押せば20点以上の点差がつくイメージがあります。
その点で言えばかなり僅差に見えます。最後は意地で勝ちきりました。

展開予想の答え合わせ

アピナ対戦名(レベル)
テーマ
Tradz
0先鋒戦(8~10)
CHARGE
2
2次鋒戦(8~10)
SCRATCH
2
2中堅戦(11)
NOTES
2
4副将戦(11)
TREND
0
0大将戦(12)
CHORD
6

大外れ

足場

アピナがリードを保ち切って勝利となりました。
ダブルエースが暴れる、というよりはCHP*1E選手やKENTAN選手がしっかりとした土台を作り、
中堅戦のような2タテも問題ない状況に持って行ったのが素晴らしかったですね。
あまり予想できなかった展開でした。

Tradzはここで敗退。Tradzの縁の下の力持ちと言って差し支えない8S.選手が崩されたのがやはり痛かったですね。今季初の点を取れない展開になりました。

アピナはBPL2021ぶりのFINAL。
どう捉えても勢いが十分で大きな懸念点がありません。
再度の優勝を狙えるか。

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