イレギュラーでも沈まない
こんにちは、いづです。
クォーターファイナル第1試合は24KW選手の欠場というショッキングなニュースから始まりました。IIDXではそういったケースは見られませんでしたがボルテでは2回目。
ボルテは収録が真冬なのもありこの時期の体調不良は本当にやむを得ない形ですよね。
ファンから見たら絶望感すごいのではと思う本試合でしたが、
試合前インタビューから遺影みたいな肖像を抱えて登場するPICOLTEX選手。
レジャーランドボルテチームのちょっと色の違うエンターテイメント性好きです。
先鋒戦テーマTSUMAMI
選曲予想
PICOLTEX選手:good high school(INF)
CHI8.選手:Hexennacht (VVD)
実際の選曲
PICOLTEX選手:ヒミツダイヤル(VVD)
CHI8.選手:Hexennacht (VVD)
ヒミツダイヤル MAX4597
4597ー4587
Hexennacht MAX4591
4588ー4586
「ヒミツダイヤル」は鍵盤がわずかのつまみ譜面でまさにMAX狙いに思える心臓勝負。
騙しつまみがありますがプロ選手レベルだと差がつきません。
CHI8.選手が鍵盤でCRITICALを出すたびについていく差。一向に縮まりません。
そしてついに。。PICOLTEX選手にMAXが。。
S-PUCの演出がまさかの初登場。かっこいい。。
始まりから魅せてくれるPICOLTEX選手。
MAX-1を出したBOLL選手が解説にいたのも感慨深いな。。
「Hexennacht」は予想的中。自選「FARGONE」に似た直角つまみ多め譜面。
しかし決着は開幕の階段でついていました。
これ覚えていないとだいぶ不意打ちですね。しかしここで出た差がずっと縮まらずPICOLTEX選手の勝利。強いて言うと最後に2点差になったので、CHI8.選手のつまみが外れなければ同点でしたね。(つまみを外すと-2点)
先鋒の2勝で流れを作ったレジャーランド。期待が増えていきます。
次鋒戦
PNT*EEB選手(後攻)
Valkyrja ~Aldrlag~
Φnd:you
*Feels Seasickness…*
灼熱Beach Side Bunny
Ops:Code-Rapture-
KAINARU選手 (先攻)
Φnd:you
Pieces of a Dream
GERBERA-For Finalists-
タイムトラベル
FLügeL《Λrp:ΣggyØ》 (フリューゲル・アルペジオ)
結果:KAINARU選手の勝利
PNT*EEB選手の選曲は譜面に特定の傾向はないですが、強いていえばつまみを操作しながらの鍵盤処理が多い印象。
KAINARU選手は定番の「タイムトラベル」を含めちょっと細かい鍵盤。トリル勝負などバラエティに富んでいますね。
試合展開は1個差のリードを掴んだKAINARU選手。選曲被りした「Φnd:you」ではゲージ使用なしで両選手真っ先に投げたのが印象的でしたね。刺さらないという判断になったのでしょう。
前回選曲が被った「灼熱Beach Side Bunny」はどんなに練習していてもつまみが切れやすい譜面かつS-CRITICALが安定しない曲なので勝負する価値はありましたがこの曲はそうでもなさそうでした。
ゲージを切り出したのはPNT*EEB選手。しかしかわされゲージ使用「GERBERA-For Finalists-」でKAINARU選手にリードされます。
PNT*EEB選手は次の「*Feels Seasickness…*」でもゲージを使用しますがKAINARU選手のほぼ満点のスコアによって不発に。
「タイムトラベル」でも勝ち星13個の差をつけます。
しかし不利になっているほどゲージの溜まりやすいのでゲージ3「灼熱Beach Side Bunny」が発動でき見事差を縮めます。
最後の最後まで分からない展開まで持ち込みましたが、先攻はKAINARU選手。最後のランダム枠はKAINARU選手の選曲からランダムです。「Pieces of a Dream」でした。
「Pieces of a Dream」はこの中では簡単めですが心臓勝負になり得る曲。
KAINARU選手が1ミスをしこれは勝負あったかと思いましたが鍵盤の細かな精度を維持し逆転。KAINARU選手の勝利。
PNT*EEB選手はかなりゲージ使用の曲が通らず厳しい展開になっていましたが、めげずに灼熱を通ししっかり逆転の準備を仕上げて追い詰めたところが良かったですね。
KAINARU選手は今までギリギリ勝ちきれなかった歯痒さからついに解放されこのルールでの初勝利。
相手の選曲を食って独特の選曲を通すという気持ちいい勝ち方でしたね。
ゲージの使い所も完璧でした。
ここで2−2ととられたリードを帳消しにしたゲーパニ。
中堅戦テーマPEAK
選曲予想
レジャーランド:いまきみに(EXH)
ゲーパニ:夢幻泡影 (MXM)
実際の選曲
レジャーランド:りむむむむむむ(MXM)
ゲーパニ:夢幻泡影 (MXM)
りむむむむむむ MAX4442
8851(4433:4418)ー8825(4409:4416)
夢幻泡影 MAX6512
12935(6458:6487)ー11023(6465:6474)
(PICOLTEX:PNT*EEB):(CH:CHI8.)
「りむむむむむむ」は縦連打、両つまみを操作した後の鍵盤の着地+ハネといった予習必須譜面。
この2選手らしい独特な譜面で確かにゲーパニに刺さりそうな譜面。終始安定して勝ち切りました。
そして予想的中「夢幻泡影」(むげんほうよう)。高速BPMと鍵盤の組み合わせ。
苦手を狙った選曲とのことでしたが、後半からCRITICALが増え出し最終的にコンボを切ってしまうゲーパニ。
スコア1位を取ったPNT*EEB選手。そのスコアの高さで4位のPICOLTEX選手のスコアさえも補い勝利。
リザルトを見てみればEX-SCORE自己ベストを更新していたPNT*EEB選手。素晴らしい。。
6−2となって優勢のレジャーランド。10ptで勝利となる本ルール、次の副将戦4ptを獲得すれば勝利の展開まで持っていきます。よもや二人での勝利すら見えてきた。。
副将戦
PICOLTEX選手(後攻)
Sailing Force
Calamity Tempest
Cloud 9
ULTRAVELOCITY
オニユリ
KAINARU選手 (先攻)
FLügeL《Λrp:ΣggyØ》(GRV)
極圏(HVN)
月光乱舞(GRV)
Divine’s:Bugscript
For UltraPlayers(HVN)
太字がレベル19です。
結果:無効試合
PICOLTEX選手の選曲はレベル19にありがちな高速鍵盤ではなく、比較的技術寄りの選曲。
長すぎる縦連打が特徴の「オニユリ」、ピアノ調の「Sailing Forces」と得意そうな譜面たち。
KAINARU選手は重たい選曲。今までの17~18でのメガミックスで17を選ぶ比率が多かったので今回の18~19でも18よりになるかと思ってました。まさか19多めの選曲になるとは予想外でした。
高密度の鍵盤とつまみが降るボルテの19といえば、といったシンプルに難しい譜面たちです。
ちなみに選曲の横にある()は譜面の名称であり、これらがあるものはレベル18にEXH譜面があります。IIDXでいうとEXH譜面はAnotherで()がついている難易度はLEGGENDARIAにあたるものです。
レベル18とレベル19に両方ともある場合が多く、選手は対策が大変そうですね。
試合展開はやはり今までのレベル17~18とは異なっていますね。まずゲージを使わない通常パートでもニアやエラーが出て満点になりません。
KAINARU選手が通常ゲージで2曲制しましたが、PICOLTEX選手がゲージ使用「Calamity Tempest」で勝ち切ってリードします。ここで勝ち切る際も大差がついていてさすがレベル19といった感じですね。
その後も通常ゲージはKAINARU選手が制しリードされた分を取り戻してきます。
しかしゲージ3つで放った「Divine’s:Bugscript」は僅差で負け。逆転はできませんでした。
「オニユリ」でゲージ使用しまたもリードを取るPICOLTEX選手。しかしKAINARU選手も「月光乱舞」でとられた分を取り返し、返しの「Sailing Force」を打ち取って流れを引き込みます。
といったところで終了。10ターン目が始まる直前だけ筐体がブラックアウトしたとのことです。
以下の動画の1時間30分あたりで説明されてますね。
蛇足ですが残り3ターンで起きうる展開は以下のような形。
10ターン目:KAINARU選手の自選曲「FLügeL《Λrp:ΣggyØ》」(ゲージ2個の発動)
11ターン目:PICOLTEX選手の自選曲「Cloud 9」(ゲージ発動なし)
12ターン目:KAINARU選手の自選曲からランダム(配信によると「極圏」)
12ターン目はPICOLTEX選手がゲージ2個、KAINARU選手は1個だったようです。
〜9 | 10 | 11 | 12 | 取りうる星 | |
PICOLTEX選手 | 11 | 1か0 | 1か0 | 5か0 | 18〜11 |
KAINARU選手 | 10 | 5か0 | 1か0 | 2か0 | 18〜10 |
11ターン目は同点になりそうですね(実際なったらしい)。そうすると12ターン目で勝つ以外にPICOLTEX選手の勝ち筋はありません。
逆にKAINARU選手は10ターン目で落とすと12ターン目で勝っても同点になります。
レジャーランド側からするとこの副将戦は勝てば試合の勝利で引き分けでもリードですが、負けると6−6となり、大将戦で2勝とらなくてはなりません。
ゲーパニ側は負けたら敗北ですが先攻の都合上、筐体不具合がなければ優勢であったとみても良さそうです。
この無効試合は引き分けと同等です。双方にとって妥協ラインになっている。。と言えるのかはわかりませんが、いえたからこうなっていると信じています。
得点状況は6−2のまま。獲得pt上限が19→15になったので8点以上取った方が勝ち。
レジャーランドは後1曲。ゲーパニは3曲の状況となりました。奇しくもインターリーグと似た状況。
ちなみに「極圏」や「月光乱舞」は天下一音ゲ祭というイベントから生まれた曲で、LEGGENDARIAにあたる追加譜面が曲のメドレーになるという文化を持っていました。
そのため極圏(FLOWER)や月光乱舞(2 MINUTE FIGHTERS)になっています。
大将戦テーマNOTES
選曲予想
PNT*EEB選手:Growth Memories(EXH)
CH選手:Calamity Tempest (MXM)
実際の選曲
PNT*EEB選手:Star☆Beat(MXM)
CH選手:Lancelot ~Flame of the Rebellion~(MXM)
Star☆Beat MAX7927
7910ー7912
Lancelot ~Flame of the Rebellion~ MAX8786
8611ー8685
新曲:MILITARY R04D MAX8027
7811−7951
「Star☆Beat」は譜面的には複雑な鍵盤はないものの外すと怖いつまみや片手トリルなど心臓勝負を要求する譜面。
タイトルはIIDXのレジャーランドのテーマソング「STAR BEAT」と近いですね。ストーリー性も感じられる選曲となっています。
余談ですが曲は筆者が好きなMUSECA初出。耳に残る「届け」のフレーズが印象的。
この曲においてはいかにCRITICALを出さないか。
立ち上がりから中盤までにわずか3点ですがPNT*EEB選手がリードをとります。しかし終盤でその差はなくなり、最後は2点の差をCH選手がつけ勝ち切りました。
歌詞に合わせて「届け」と祈る時間でしたが、わずかに遠かった。。
「Lancelot ~Flame of the Rebellion~」はBPMの加速減速と中盤のトリルが特徴的な譜面。それを差し引いても全体的に忙しい配置。中盤のトリルは下のような形。
直角つまみが両サイドから降ってきますが真ん中のトリルで手を替える余裕はありません。
しかも72小節からは隣接していない鍵盤のトリルになるので結構安定しません。
後この譜面は開幕のBPMと終盤のBPMが10差があり調整のタイミングがないため、初めから遅めのスピードで鍵盤を捌くことになります。
S-CRITICALの精度勝負には響いてきそうな要素です。
まさに今までのBPLボルテで出た他の曲とは比べ物にならない難しさ。
ここはCH選手が圧倒します。
そして新曲「MILITARY R04D」。案の定というべきかレベル19で、
EFFECTERは「TEK-A-RHYTHM × 月刊ミズタニ」。凶悪な鍵盤譜面と言えばの「TEK-A-RHYTHM」と難しい片手譜面といえばの「月刊ミズタニ」のかなり最悪のコラボ。
BPM272から繰り出される高速トリルが定期的に来る配置。ジャリジャリとした鍵盤。つまみと絡む凶悪な鍵盤。
初見では難しい要素を詰め込んだ配置でしたね。
直前のランスロットと比べると物量面で難しいといったところ。
ただここもなんなく乗り越えるCH選手。普通はついて行くのも精一杯な配置なんですが。。
これがトップランカー。。
自選のランスロットでもMAX−100程度のスコアなのですが、19の難しい譜面では全然おかしくありません。(一般プレーヤーは出ません)
これは−70程度に収まっていることが恐ろしいですよね。
VOLFORCEはいかにこのレベル19やレベル20をPUCしたかで高さが決まる要素。
これが高い選手が如何に凄いかが伝わったのではないかと思います。
レギュラーステージでは結果を大きく左右することはなかった気がしますが、
ここからは意味を持つ指標になったと考えても良いでしょう。
展開予想の答え合わせ
よって先鋒戦1勝ずつ、次鋒戦ゲーパニ、中堅戦1勝ずつ、副将戦レジャーランド、大将戦レジャーランド1勝(2pt)、ゲーパニ2勝(5pt)で9−10でゲーパニの勝利を予想します。
次鋒戦以外当たってない。
ゲーパニに匹敵したふたり
リードまで獲得し勝利目前まで迫ったレジャーランドの二人。
最後の大将戦で3勝しないと勝てない、といった苦しいところになるのでは、と内心思っていたところでしたがそんなことは一切なかったですね。
主力選手が削られても十分に補う活躍をし、後一歩まで詰めたその二人の健闘は素晴らしいものでした。
ここでレジャーランドは敗退となってしまいますが、次回があれば優勝しうるパワーを持っています。
ゲーパニは悲願の初勝利でした。
CH選手が大将戦を完全に取り切ることで無事勝利。
CHI8.選手はやや苦しい形となりましたが、これまでメガミックスバトルで勝利がなかったKAINARU選手が勝利を持ち帰り大きな貢献をしましたね。中断してしまった副将戦でも十分すぎるポテンシャルが見えました。
次のGiGO戦でチーム全員で点を稼いでの勝利が見たいですね。