BPLS2を締めくくる最後の試合
こんにちは、いづです。
この記事が出る頃にはYoutubeでBPLS2ファイナルの動画が無料公開されているところだと思います。書いているのはファイナルが終了した後です。
結果は公式もネタバレしていましたがROUND1が勝利し優勝しました。
その軌跡を追っていきましょう。
先鋒戦CHARGE
予想
レジャーランド:G*選手:The Best of Both Worlds
ROUND1:I6VV選手:Donkey Donk
実際
レジャーランド:U76NER選手:真夏の花・真夏の夢
ROUND1:I6VV選手:soldier’s waltz
結果
1勝ずつ
真夏の花・真夏の夢 MAX1498
1476ー1469
soldier’s waltz MAX2528
2482ー2494
ここのU76NER選手はやはり意外と言わざるを得なかったですね。CHARGEのイメージはあまりなかったです。レジャーランド側の奇襲といったところでしょうか。
対するROUND1はI6VV選手と予想通り。MAKO-G選手がどちらかというとPEAK寄りなので自動的に読める形。
真夏の花・真夏の夢はハネていてひたすら精度の取りにくい譜面。
筆者は現地観戦勢なのですが、この曲が始まる際それまで鳴っていたDJがぴたっと止まって会場中が筐体の音に包まれた瞬間の鳥肌はなかなか忘れられません。
展開は全体的にU76NER選手の優勢で勝ち切り。いつものSOF-LANのような安心感がありました。
soldier’s waltzはI6VV選手っぽいとも言えるチャージと鍵盤よりの譜面。
途中まで僅差でしたがU76NER選手が微妙に崩れて差がつき、I6VV選手がその差をやや広げ勝利。
崩れた時観客エリアからは「あぁ〜」という声が出てました(声出しはできないので勢い余って漏れてしまった感じですが。。)
次鋒戦PEAK
予想
レジャーランド:U76NER選手:PARANOIA MAX~DIRTY MIX~
ROUND1:MAKO-G選手:Geirskögul
実際
レジャーランド:G*選手:Backyard Stars
ROUND1:MAKO-G選手:Darling my LUV
結果
1勝ずつ
Backyard Stars MAX2310
2255ー2220
Darling my LUV MAX1390
1377ー1380
G*選手のBackyard StarsはMAKO-G選手がレギュラーステージでNORI選手に投げられて負けた曲。明確に刺しにきた楽曲でした。G*選手が余裕を持って勝利。
この曲は10の中では物量譜面なので本領発揮とも言えます。このまま他選曲も食わんとする勢いがありました。
Darling my LUVはBPM100の遅い曲と綺麗な鍵盤配置と皿複合。MAKO-G選手はやや精度重視の勝負を挑んできました。
G*選手はS-RANで対応するも接戦を制したのはMAKO-G選手。
本番でMAX-10でかなりよい仕上がりでした。レギュラーステージ後半からは食われ気味だったMAKO-G選手がセミファイナルあたりから覚醒してきましたね。
五将戦CHORD
予想
レジャーランド:DINASO選手:Marie Antoinette
ROUND1:U*TAKA選手:Time to Air
実際
レジャーランド:DINASO選手:Discloze
ROUND1:KUREI選手:SOUND OF GIALLARHORN
結果
DINASO選手の2勝
Discloze MAX2730
2690ー2682
SOUND OF GIALLARHORN MAX3336
3323ー3297
Disclozeといえば昨年のBPLファイナルステージでNIKE.選手相手にKUREI選手が投げられ負けた曲。
これもある意味”刺しにきた”楽曲と言えそうです。
低速まで付かず離れずだったのですが、低速の終わり側からじわじわとDINASO選手が離し最後に制しました。
続けてSOUND OF GIALLARHORNも最初からKUREI選手がGREATによってしまいました。
ただそれを除いてもDINASO選手が上手すぎて差がつかないのも当然ですね。MAX-13ですし。
ついにリードをとったレジャーランド、DINASO選手の勢いの良さは今までのレジャーランドの勢いの源流とも思えます。今回も流れを作りました。5勝1敗2分けは伊達じゃないですね。。
中堅戦SOF-LAN
予想
レジャーランド:1-PIN選手:Theory
ROUND1:KUREI選手:D
実際
レジャーランド:1-PIN選手:(This Is Not) The Angels
ROUND1:U*TAKA選手:D
結果
U*TAKA選手の2勝
(This Is Not) The Angels MAX2728
2701ー2716
D MAX2626
2589ー2596
(This Is Not) The Angelsはギアチェン技術の必要ないSOF-LAN曲。睨みでやり過ごさなければいけないのとそこまで差がつきにくい譜面ですね。
1-PIN選手は最初の低速でやや黄グレに寄ってしまい10数点の差がついてしまいました。
ややそこから縮めましたが縮め切らずU*TAKA選手の勝利。
Dはほとんど差はなかったのですが、U*TAKA選手が勝っていました。
・・というしかないですね。いつものことでした。
細かいところに隙がない、それがU*TAKA選手。。。
ちなみに両選手過去全ての試合のDよりもスコアが高いです。Dの頂上決戦。
三将戦NOTES(EXストラテジー相殺)
予想
レジャーランド:G*選手:POLKAMAИIA
ROUND1:I6VV選手:VEGA
実際
レジャーランド:DINASO選手:時空トラべローグ
ROUND1:KUREI選手:UNDERWORLD HOLOGRAPHY
結果
1勝ずつ
時空トラべローグ MAX2790
2678ー2665
UNDERWORLD HOLOGRAPHY MAX3296
3256ー3263
時空トラベローグはSWING、どこを切り取ってもハネリズムのまさにDINASO選手と言った楽曲。
しかし中盤までは差がついたり離れたり、0になったりを繰り返し全くわからない状態でしたが、サビ前の最後のトリルで差が開き、その差を保ったままDINASO選手が勝ち切りました。
そしてUNDERWORLD HOLOGRAPHY。ここでも純粋精度曲、そして正規譜面と個人的にはレギュラーステージのNasty Techniquesで負けた時のことを思い出しましたが。。
水道橋のRANDOMが厳しい配置でした。トリルは隣接、抜けも変な配置とかなり苦しい。
最後の最後、やや差が縮まりましたがそれを守り切ってKUREI選手の勝利。
今年のBPLは2タテがなかなかできず、微妙に振るわない印象のあったKUREI選手でしたが最後の最後は鉄人らしい勝ち方でとても良かったですね。
副将戦SCRATCH
予想
レジャーランド:1-PIN選手:Lords Of The Roundtable
ROUND1:KUREI選手:Double Dribble
実際
レジャーランド:1-PIN選手:Lords Of The Roundtable
ROUND1:I6VV選手:バッド・スイーツ、バッド・ドリーム
結果
1勝ずつ
Lords Of The Roundtable MAX3172
3046ー3003
バッド・スイーツ、バッド・ドリーム MAX3724
3563ー3564
Lords Of The Roundtableは1-PIN選手の名刺みたいな曲。
手首皿と小指での皿をきっちり使い分けて1-PIN選手が引き離して勝利。
バッド・スイーツ、バッド・ドリームはテーマスクラッチではあるもののどちらかといえばチャージや鍵盤も重要な譜面。
序盤から大きく差をつけたのはI6VV選手。
1-PIN選手が前半は黄グレートハマり気味でしたね。対してきっちりと光らせたI6VV選手が大きくリードを作ります。
しかし最後のスクラッチ地帯では1-PIN選手が怒涛の追い上げ、I6VV選手が少し崩し一気に差が縮まっていきました。最後のチャージの一瞬まで気を抜けない中最後1点差に抑えたのはI6VV選手。
ここがこの試合のベストバウトです。
正直、レギュラーステージからは1ミリもスクラッチの印象がなかったI6VV選手。
それがこの場で、1-PIN選手を凌ぐスコアを出せるなんて。。
会場はもちろん沸いていました。一点差というのもドラマチックですね。
個人的にはそれ以上に誰も予想しえないI6VV選手の武器曲、それをきっちりと決めたという大活躍には感情を揺さぶる力があったと思います。
双方リードがないまま最終戦へ。。
大将戦CHORD,SOF-LAN
予想
レジャーランド:DINASO選手:音楽
ROUND1:U*TAKA選手:冥
実際
レジャーランド:G*選手:Sounds Of Summer
ROUND1:U*TAKA選手:ピアノ協奏曲第1番”蠍火”
結果
1勝ずつ
Sounds Of Summer MAX3026
2979ー2998
ピアノ協奏曲第1番”蠍火” MAX2828
2683ー2735
Sounds Of Summerは因縁のある曲ですね。
昨年のBPLでG*選手にとってはUCCHIE選手に投げて負けている曲。
ここで投げたのはリベンジと言えるでしょう。
配置はR-RANにも関わらずだいぶ悪かったですがほぼ僅差、少し黄グレートによったG*選手を逃さず引き離してU*TAKA選手の勝利。
ピアノ協奏曲第1番”蠍火”は序盤はG*選手がリードしていましたが中盤からは正規譜面のU*TAKA選手がずっと引き離し、正規譜面唯一のメリットである押しやすいラストをきっちり押して勝ちました。これにてシーズン2中の無敗記録達成。
静かな会場で流れる蠍火は勝利を讃えるようでした。
戦略で一歩上をいったROUND1
当ブログでは毎回出場選手予想を組むのですが、今回は急ぎで作ったのもあり群を抜いて酷かったです。
しかしROUND1側の配置は割と当たるものだと思っていました。
正直今までの試合ほぼ全てわかりやすく、違和感がほとんどないオーダーでした。
最初はI6VV選手、次鋒のPEAKはMAKO-G選手だろうし、中堅の前半まで全勝だと終わってしまうので三将戦ではU*TAKA選手が出て、中堅SOF-LANは最後のSCRATCHを意識してKUREI選手、NOTESはI6VV選手、と並べていきました。変わっても最後のSCRATCHはKUREI選手というのはどうしても頭にありました。
1-PIN選手のでそうな中堅SOF-LANにあまりイメージのないU*TAKA選手、DINASO選手のでてきそうなところにKUREI選手、SCRATCHにまさかのI6VV選手と予想外の配置でした。
作戦担当が最後の最後まで意表をつくのを考えたのではないかと思ってしまうほどでした。
しかも今回は勢いのあるG*選手から勝利をもぎ取ったMAKO-G選手、飲まれそうになりながら最後に鉄人を貫いたKUREI選手、I6VV選手の予想外の配置からの劇的な勝利と流れを作らせず、U*TAKA選手の負担を小さく抑えました。
最後の最後にチームROUND1としての勝利をみれました。
最終回にふさわしい一歩も譲らぬ接戦
大将戦に双方リードなしで最後ぶつかり合うという展開は良かったですね。
セミファイナルでもGiGOが似た展開に持っていきましたが今回はとれる点数も全く違います。
レジャーランドは作戦とそれを実現しうる強さ、というのはこの試合でも出ていました。
個人的にレジャーランドの強さは作戦がはまりだすとそれに続いて次々とはまり期待以上に良い結果が出る、つまり勢いに火がつくところだと思っています。
ただ今回は極端に配置が読まれていたこと、DINASO選手が作った流れをU*TAKA選手に断ち切られてしまったことなどが苦しいなと見ていて思いました。
しかしレジャーランドは昨年と比較して大きく飛躍しました。このファイナル出場を開幕前に予想できた人はいないでしょう。
今既にある程度完成されたパワーがあると思いますが、まだ伸びるこれからにも期待したいです。
4月のドラフトから始まりついに10月、BPLS2のbeatmania IIDX部門はこれにて幕を閉じました。
試合の振り返り書くのもこれで最後、全体の感想はまた別に書こうと思っております。
それでも一言書くとすれば試合はたくさん見たはずなのにまだまだ見たいカードがある、物足りない!そういう感じでした。
来年もBPLがあることを信じて続報を待ちましょう。