【BPLS4 IIDX】レギュラーステージ第11試合TAITO STATION Tradz vs GiGO振り返り

BPLS4

先行勝ちきり作戦

こんにちは、いづです。

第11試合はTAITO STATION Tradz(以下Tradz)とGiGO。
この試合から2nd、Finalの課題曲のレベルが1つ上がっています。

Tradzとしては3回目のKKM*選手登場。これまでの2試合では破壊の限りを尽くしています。
しかしそれだけでは勝てないのがS4。GiGOとしては1勝が絶対に欲しい状況。1st、2ndで勝負を決めうる可能性も追いました。

こういった作戦を(特に筆者は)先行勝ちきり作戦と呼んでいますが、この作戦は試合の見方を変える劇薬だと思っています。

「どちらが勝つか最後までわからない」から「先行勝ちきりできるか否か」が試合の見どころになります。できなかった時点で一つ緊張感が削がれますし、できた後のFinalの対戦は「プレーを楽しもう」になります。
これが自然発生するのとは全く別で、狙うとそうならざるを得ません。

GiGOにはチーム状況的になりふり構わず挑んで欲しいところ。
チーム状況、テーマ配置、相手(KKM*選手)と狙いたい理由が全てわかりますね

1st match テーマCHARGE

選曲予想

KUREI選手:Almace
NIKE.選手:RIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX)

実際の選曲

KUREI選手:ないないルーティン → 新宝島
NIKE.選手:RIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX)

新宝島 MAX2372
2357(−15)- 2361(−11)
RIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX) MAX1862
1825(−37)- 1838(−24)

ストラテジー選曲「新宝島」

「ないないルーティン」は2回目の登場。シンプルなチャージ曲でやや心臓勝負気味。
KUREI選手っぽいといえば確かにそうな選曲。

しかしGiGOとしては先行勝ち切りを狙うストラテジー。
「新宝島」は2本以上のチャージが同時に来る配置が多い譜面。チャージと絡む鍵盤が少ないので純粋精度勝負となりそうか。

オプションはKUREI選手正規でNIKE.選手MIRRORと固定系。
お馴染みのリズムで進んでいきますがNIKE.選手がややリードで進行。
中盤はNIKE.選手が完璧でしたね。わずかな黄GREATがそのまま差となって開いていきます。7点リードは大きいかという状況でサビ。サビのチャージ地帯を抜けると完全に鍵盤勝負。
リードが少しずつ減っていきKUREI選手に逆転の兆しが見えてきますが最後はNIKE.選手が逃げ切り。

NIKE.選手がストラテジーカードを成功させました。終盤はあわやと言った感じでしたが中盤の安定感、終盤も丁寧にとりきっての勝利。勝ちきり作戦を大きく前進させました。

NIKE.選手選曲「RIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX)」

予想的中「RIDE ON THE LIGHT (HI GREAT MIX)」は今シーズン3回目の登場。NIKE.選手といえばといったトリル心臓勝負
ちなみにこの日の収録ではTradz側でKENTAN選手が選曲してましたね。

オプションはKUREI選手がMIRRORでNIKE.選手が正規。
最初のトリルではKUREI選手が先行。チャージがらみの鍵盤では差が動きませんが2回目のトリルで同点。KUREI選手がやや取り返しメインパートへ。
メインパートで来るトリル+チャージの箇所でKUREI選手が少し黄GREATに寄ってNIKE.選手が逆転します。そして最後のトリル。両選手黄GREATからスタートしますがNIKE.選手が持ち直し勝利。

ヒヤヒヤするトリル勝負をしっかり勝ち取ってきました。これがNIKE.選手らしさ溢れるプレー。
KUREI選手も安定はしていましたが終盤が少し崩れてしまったのが痛いところ。

2nd match テーマSCRATCH

選曲予想

8$.選手:Overload Frontier
CORI-選手:Digitank System

実際の選曲

8$.選手:Overload Frontier
CORI-選手:Digitank System

Overload Frontier MAX2672
2566(−106)- 2592(−80)
Digitank System MAX2192
2131(−61)- 2174(−35)

8$.選手選曲「Overload Frontier」

「Overload Frontier」はスクラッチと絡む鍵盤が多めで難しい曲。
レベル11SCRATCHのテーマの中で有名な鍵盤曲ですね。これの他に「Routing」がありますがあちらは安定させるのが難しいので1回しか選ばれてないですね。
この曲はS3でCORI-選手にTATSU選手が投げ勝利した曲。CORI-選手にとっての因縁の曲で予想は簡単でした。

オプションは両者RANDOM。
序盤からスクラッチと鍵盤の絡む配置。目まぐるしく点差が変わりますが気持ち8$.選手が有利か。
7点ほどのリードでブレイク。
メインパートでもリードのまま進みますが、8$.選手が途中でGOOD判定から引きずられリードを失ってしまいます。そしてCORI-選手が逆転。
ラストに入る前のスクラッチ地帯。ここは特に難所、CORI-選手がさらに引き離していきます。連打が入るのですが同じRANDOMでも皿側に寄っている8$.選手と遠いCORI-選手では少しやりやすさは違っているかもしれません。
10数点のリードで入るラスト、ここからはCORI-選手が安定。ほとんど黄GREATを出さずよりリードを広げて勝利。

CORI-選手が因縁の曲を打ち倒しました。序盤は目まぐるしい接戦でしたが後半からギアを上げていくかのような展開。
先行勝ちきり作戦のおそらく最後の障壁を斬り崩して自選に向かうことができます。

CORI-選手選曲「Digitank System」

「Digitank System」は長い連続スクラッチの降る曲。CORI-選手が毎シーズン11SCRATCHに出場するたびに選曲し今年で4回目ですね。予想できないわけがない。
ちなみに「Overload Frontier」の終わった後DJが「Lethal Weapon」をかけていて良かったですね。いかにも最終兵器といった感じの選曲。

オプションは両者S-RANDOM。この曲の定番ですね。
序盤は単調な鍵盤。S-RANDOMをかけても急激に押しにくくなることはないのでお互いしっかりととっていきます。点差は7点ほどCORI-選手がリード。
そして迎える連続スクラッチ地帯。S-RANDOMで崩された鍵盤とスクラッチが混じりますがCORI-選手がしっかりと差を広げていきます。スクラッチが完璧で失点が本当に僅かですね。
そこで40点まで広げてそのまま勝利。

CORI-選手伝統の「Digitank System」でついにGiGOの勝利を掴み取りました
現地観戦ではこの曲をやっているときのCORI-選手の叩き皿が実に小気味の良い音を立てていました。「Digitank System」の重低音のなかで素晴らしい調和。
最前列とはいえ別にGiGO側ではなくても聞こえてくるあの音は一つの芸術でしたね。

Final match テーマCHARGE

選曲予想

KKM*選手:真 地獄超特急 -HELL or HELL-
46選手:NZM

実際の選曲

KKM*選手:ECHIDNA
46選手:PARADISE LOST

ECHIDNA MAX3550
3478(−72)- 3351(−199)
PARADISE LOST MAX3436
3376(−60)- 3301(−135)

KKM*選手選曲「ECHIDNA」

「ECHIDNA」は高密度のCHARGE譜面。チャージノーツと絡む難しさと物量両方搭載されている譜面ですね。

オプションは両者RANDOM。とりにくくなるところもありますが好みでしょう。
序盤から10数点リードするKKM*選手。チャージが終わった後のジャラジャラ鍵盤が決して押しやすくなかったはずですが失点が本当に僅かでした。
中盤差は大きく広がりませんが着実に光らせていくKKM*選手。
そしてラストのサビ前チャージが頻繁に混じるパートは見た目綺麗な配置ではないですね。しかしKKM*選手は振り落とされません。ここで100点差の大台に乗せます。
ラストも華麗に捌き切ってKKM*選手の勝利。

圧巻のスコア。この物量とそこまで綺麗でもない譜面をMAX-100以下に抑えていることが恐ろしいですね。

46選手選曲「PARADISE LOST」

「PARADISE LOST」は軸押しとトリル多めの譜面。忙しさが局所的で気持ちPEAK寄りでしょうか。

オプションは両者正規。解説の通りトリルが多いのでRANDOMは怖いですね。
そこまで大きく開かない序盤、物量が増えてきてKKM*選手が10数点リードしますがまだ逆転は見えそうか。
しかしこれもまた曲が進むにつれてグラフの差は大きくなっていきます。気持ち判定があっていないかもしれないと見た46選手もブレイクで判定調整していますね。タッチパネルのテンキーで調整しています。
静かになって最後のメインパート、ちょっと怖い軸押しからのトリルもなんなく取り切るKKM*選手。ここも差が開いていって70点差。しかしそれ以上は耐えきりました。

KKM*選手がまたしてもショーを見せてくれました。
46選手としては自己ベストの乖離を見てもややうまくいかなかった感はありますね。

展開予想

TradzGiGO
2→01st
CHARGE
8〜10
2→4
02nd
SCRATCH
11
6
8Final
CHARGE
12
0

先行勝ちきり完遂

ついに決まる

GiGOが1試合目より狙ってきた先行勝ちきりがついに決まりました。
遠かった1試合目、惜しかった2試合目を超えてストラテジーを消費しながらしっかりと決めた3試合目。これで遠かった1勝をもぎ取れたのはかなり嬉しいでしょう。

第12試合でROUND1が引き分けになったことにより1勝チームが3つという混戦模様になりました。GiGOは残りまだ3試合あるので風向きも相まって大きく前進できそうです。

Tradzとしては恐れていた事態がまた起きてしまって苦しいですね。
KKM*選手はFinalはもう後1回しか出れません。残りの相手はU*TAKA選手確定のROUND1とFinalテーマSCRATCHのレジャーランド。難局に立たされました。
唯一の希望は第12試合のROUND1の引き分け。2勝を稼がれなかったことで逆転の目が出てきました。次の直接対決は命運を分けるかもしれません。

ついにGiGOが理想のゲームに持ち込む

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