繋げるか否か
こんにちは、いづです。
だいぶ遅くなりましたが振り返りを書いていきます。
第1試合はレジャーランドvsTAITO STATION Tradz。
最強の破壊者たるKKM*選手にTradzはいかにして繋ぐか、レジャーランドはいかにして阻止するか。
オーダー予想答え合わせ
セミファイナル第1試合レジャーランドvsTradz
レジャーランド | Tradz | |
NUCHIO | 1st match 8~10 TREND | KENTAN |
DINASO | 2nd match 10 CHARGE | KUREI |
DON* | 3rd match 11 SCRATCH | 8$. |
G* | Final match 12 CHORD | KKM* |
レジャーランドの狙う勝ち筋
● | 1st match | ●(ストラテジー?) |
● | 2nd match | |
● | 3rd match | ● |
Final match |
Tradzの狙う勝ち筋
1st match | ● | |
(ストラテジーで確実に1勝?) | 2nd match | ● |
3rd match | ||
● | Final match | ● |
オーダーとストラテジーの場所は全部当たっていました。
1st match テーマTREND
選曲予想
NUCHIO選手:Shapeshifter
KENTAN選手:神様、つれない。
実際の選曲
NUCHIO選手:L’amour et la liberté
KENTAN選手:Tripping Jumping → 電子になりたい
L’amour et la liberté MAX2050
2037(−13)- 1986(−64)
電子になりたい MAX2034
2019(−15)- 1978(−66)
NUCHIO選手自選「L’amour et la liberté」
「L’amour et la liberté」は2連打を含むNOTES系譜面。TRENDですがかなり古い曲。
オプションはNUCHIO選手はS-RANDOMでKENTAN選手がRANDOM。
S-RANDOMのデメリットである連打が固定配置でも入っているのでそこまでデメリットにならなそう。
序盤からNUCHIO選手がリード。1曲目ながらすでに温まりきったかのように連打混じりのノーツをばちばち光らせていきます。
黄GREATをほとんど出さずに序盤から大きな差を生み出すNUCHIO選手。
このレベル帯ではかなり大きな点差、KENTAN選手が巻き返すのは難しいか。
最後まで安定の精度でNUCHIO選手が勝ちきり。
NUCHIO選手が開幕から万全と言わんばかりのスコア。
勝ち切りを狙いたいから必須とはいえ本当に頼もしい1勝。
ストラテジー選曲「電子になりたい」
「Tripping Jumping」はスクラッチ多めのレベル10TREND。
KENTAN選手の超得意のイメージはあまりなく、ストラテジーカードを読んでいたのではないかと思っています。
そして案の定打たれたストラテジーカードからは「電子になりたい」。
さまざまなパターンの配置が含まれる鍵盤よりの楽曲。どちらにとってもそこまで悪くなさそうな反応でしたね。
オプションはNUCHIO選手がR-RANDOMでKENTAN選手がRANDOM。
少し早めの階段配置がありR-RANDOMだと崩れないため定番ですね。
序盤はほぼ拮抗、フレーズが変わろうというところでトリル。これがRANDOMで隣接し押しにくい配置を引いてしまったKENTAN選手、対してここまで黄GREATなしのNUCHIO選手。10数点のリードを生み出します。
そこからもNUCHIO選手がリードを広げます。ただ両者中盤のバックスピンやチャージのあたりは完璧で差がつきません。差になるのは細かな黄GREAT。
そのままNUCHIO選手が勝利。
NUCHIO選手が堂々のスコアでストラテジーを成功させました。このスコアはSILKHAT戦で自選だったLICHT選手のスコア−1。仕上がりすぎている。。
レジャーランドが1歩勝ちきりへ近づきました。
2nd match テーマCHARGE
選曲予想
DINASO選手:ラストセンチュリーメランコリック
KUREI選手:Light Shine
実際の選曲
DINASO選手:Golden Palms → 流桜の門
KUREI選手:The Best of Both Worlds
流桜の門 MAX2150
2144(−6)- 2135(−15)
The Best of Both Worlds MAX2256
2247(−9)- 2228(−28)
ストラテジー選曲「流桜の門」
「Golden Palms」はレベル10、11CHARGEでお馴染みの曲。チャージとその絡みの鍵盤が難しい正統派チャージ譜面ですね。
ですがストラテジー。
「流桜の門」はこちらも正統派チャージ譜面。固定オプションがやりやすいか。
この曲はTradzの初戦、アピナ戦でKUREI選手がUCCHIE選手に投げられて負けている楽曲。
今回こそは打ち勝てるか。
オプションは両者正規。序盤はKUREI選手が1点差でリード、かと思えば一瞬で逆転。
超難所がないからこそ細かな黄GREATが咎められるヒリヒリとした展開が続きます。
ブレイクでは同点、しかしラストのサビに向けて少し点差が動きます。依然DINASO選手がリード。
両者ラストのサビはひとつたりとも出さない勢い。ほとんど点差は動きません。
DINASO選手が駆け抜けました。
素晴らしい精度でストラテジーを跳ね返しました。
DINASO選手のスコアはあの試合のUCCHIE選手のスコアと同じですね。まさか本当に再び立ちはだかるとは。
KUREI選手選曲「The Best of Both Worlds」
「The Best of Both Worlds」は短いチャージと鍵盤、2重トリルが特徴的。
運命のROUND1戦でKENTAN選手がストラテジーで引き、勝利に導いた楽曲ですね。
メッセージ性という意味でKUREI選手らしさを感じる選曲。
オプションはDINASO選手がR-RANDOMでKUREI選手が正規。
正規は特に2重トリルの配置が難しいですが事前に配置がわかる利点は大きいです。
序盤からDINASO選手がリード。ほとんど黄GREATが出ていない完璧な立ち上がり。
そしてチャージ地帯の前に来るトリル。DINASO選手の配置では1個隣接していて難しいものでしたがほぼ完璧。点差を10数点へ広げました。
短いチャージ地帯も両者ほぼ完璧。あとは2重トリル。
KUREI選手の正規は内側と外側のトリルで難しいですが完璧。しかしDINASO選手もほぼ完璧。差は縮まりきらず。
この後は点差に対して短すぎるアウトロ。DINASO選手が勝ちきり。
飛び抜けた精度でDINASO選手が制しました。まさかの一桁、まさかの自己ベスト更新。。
これでレジャーランドが王手をかけました。あと1勝。
3rd match テーマSCRATCH
選曲予想
DON*選手:TRIP THE DEEP
8$.選手:Swarm Of Scarabs
実際の選曲
DON*選手:Overload Frontier
8$.選手:ラクエン
Overload Frontier MAX2672
2635(−37)- 2600(−72)
ラクエン MAX2068
2017(−51)- 2012(−56)
DON*選手選曲「Overload Frontier」
「Overload Frontier」は11SCRATCHで燦然と輝く鍵盤曲。
G*選手がレギュラーステージで投げましたがストラテジーで無効、レジャーランドとしては無効にされた楽曲は再度投げることができます。
ただ8$.選手が過去に投げた曲でもあります。それでも絶対に勝てるという覚悟と自信が凄まじいですね。
オプションはDON*選手がRANDOMで8$.選手がMIRROR。MIRRORは初です。
序盤は拮抗しますが階段配置で10点ほどDON*選手がリード。
そこからは両者安定。難所でなければ本当に広がらないですね。
さて中盤の連打混じりのスクラッチ、一番の難所。
終わり際に8$.選手がわずかに失点したか。リードがより強固に。ここのRANDOMもそういい配置ではないですがDON*選手丁寧に乗り切りました。
そのままDON*選手が勝利。
高水準のスコアで決め切りました。BPLの「Overload Frontier」ではRIOO選手のスコア+1でTOPですね。選曲理由を実力を持って示していきました。
8$.選手もレギュラーステージから34点のジャンプアップを見せ、GiGO戦でのCORI-選手をこのスコアなら倒すことができましたが今立ちはだかる壁は高かった。。
これでレジャーランドの勝利が確定。
8$.選手選曲「ラクエン」
「ラクエン」は速度変化とスクラッチと絡む鍵盤が難しい譜面。加速して元に戻るという2回の速度変化。
オプションはDON*選手が正規で8$.選手がRANDOM。
自選側が固定オプションのことが多いのでちょっと意外な選択。
序盤からDON*選手が10点ほどリード。8$.選手せっかくRANDOMを選んだのに1番と7番(両端)が変わっていないのにはちょっとかわいそうですね。細かな黄GREATで差がついています。
そして問題の速度変化。これはほぼ完璧で少し差を縮めたか。1桁差でほとんど広がりません。
元に戻る箇所も問題なし、一桁の差がじわじわと詰まっていきます。
苦しいシーズンだった8$.選手、あと5点、4点、もう一息と思わず応援したくなる光景でしたがそのまま曲が終了。
これ以上ない肉薄でしたが届かず。
Final match テーマCHORD
選曲予想
G*選手:Sounds Of Summer
KKM*選手:B4U(BEMANI FOR YOU MIX)
実際の選曲
G*選手:華鳥風雪
KKM*選手:Sercrets
華鳥風雪 MAX4028
3972(−56)- 4016(−12)
Secrets MAX4232
4093(−139)- 4187(−45)
G*選手選曲「華鳥風雪」
「華鳥風雪」はひたすら同時押しと16分の細かい鍵盤が混ざる曲。とはいえ難易度は控えめの心臓勝負。レベル12テーマCHORDで似たタイプというと「mosaic」。それよりかは16分で差が少しつきやすいか。
オプションは両者RANDOM。
ひたすら叩き続ける序盤からわずかにKKM*選手がリード。
集中力が試されているこの勝負、たまに来る16分の配置ももろともせずに両者進みます。
大量のノーツの中でこぼれる黄GREATで差がついていくか。いつの間にか30点。
ブレイクでは点差を見たG*選手が思わず笑みがこぼれるほど。KKM*選手が圧倒。
超精度勝負ももちろん強いKKM*選手。MAX-10付近という普通は自己ベストレベルが出てくるのが悍ましいですね。。
KKM*選手選曲「Secrets」
「Secrets」は高密度の横に広い譜面。大量の鍵盤とスクラッチが度々絡むので手首でスクラッチをカバーする運指でないとかなり難しい印象。
オプションは両者RANDOM。
大量の鍵盤をもろともせずKKM*選手がリード。
スクラッチが絡む箇所はスクラッチ側に鍵盤が降ってくるだいぶ厳しい配置ですがお構いなし。
KKM*選手がプレーする高難易度の譜面ではお馴染みのぐんぐん増えていく点差。
今シーズン最後のその輝きを見せつけながら勝利。
KKM*選手が丁寧に仕事を果たしました。
楽園は遠く
レジャーランドが見事勝ちきり。作戦通りの1st match、2ndも期待以上、3rdもバッチリと決めました。
ちなみにS2のレジャーランドもかなり似た勝ち方をしていますね(最後の対戦前に勝負が決まっていた)。この作戦をうまく遂行する力が今季もあります。
今季抜群のNUCHIO選手、ここでも覚醒したDINASO選手、しっかりともぎとったDON*選手と次に続くファイナルも十二分に期待ができます。
Tradzは無念の敗退。2度あった”虚しい破壊”の3度目となりました。
3rd matchまでレギュラーステージ第21試合の再戦。ここまで似た結末になってしまうとは。。
しかも試合全体を通してレギュラーステージの苦しかった場面の再現のような展開。ちょっとした悪夢でしたね。。
そんな試合の中「ラクエン」は良い瞬間でした。
これも後少しが届かない結果でしたがプレー中はしっかり輝いていました。