【BPLS3 IIDX】ファイナル ROUND1 vs APINA VRAMeS振り返り

BPLS3

S3最後の試合

こんにちは、いづです。

さてファイナルの振り返り。ROUND1とAPINA VRAMeS(以下アピナ)の戦いです。

ファイナルの入場シーン、あるんですね!!

現地ではわからなかったです。何一つ見えませんでした。

出場選手の配置について答え合わせ

ROUND1対戦名(レベル)
テーマ
アピナ
NAGACH先鋒戦(8~10)
TREND
KENTAN
I6VV次鋒戦(8~10)
SCRATCH
CHP*1E
KUREI五将戦(11)
CHARGE
WELLOW
U*TAKA中堅戦(11)
SOF-LAN
UCCHIE
I6VV三将戦(11)
PEAK
CHP*1E
KUREI副将戦(12)
CHORD
WELLOW
U*TAKA大将戦(12)
NOTES
UCCHIE

アピナ側の中堅と三将が違いましたね。流石にここで直接対決はしなかったか。。

先鋒戦テーマTREND

選曲予想

NAGACH選手:真夜中のバベル
KENTAN選手:CUE CUE RESCUE

実際の選曲

NAGACH選手:Summerblue
KENTAN選手:GET UP AGAIN

Summerblue MAX2372
2413−2406
GET UP AGAIN MAX1746
2422−2438

「Summerblue」は細かいジャラッとした鍵盤が特徴的。S3では2回目ですね。

序盤は拮抗。僅かにつく点差もこの細かい鍵盤の前に安定しません。
盛り上がる曲調でも動きの少ない点差、凄まじい接戦です。
最終盤。細かいじゃら配置でNAGACH選手が一歩抜け出すと曲も静かに終わりました。

NAGACH選手がギリギリの勝負を見事制しました。
安定はやはりしにくい譜面、点差も見える環境ながら緊張にも打ち勝っていきます。

「GET UP AGAIN」は尖った配置はないもののずっと同じ密度で繰り返される譜面。
KENTAN選手の得意な精度勝負ですね。

オプションは両者MIRROR。NAGACH選手もある程度は対策済みか。
序盤は拮抗しますがBメロあたりでやや崩れたNAGACH選手。
KENTAN選手が10点程度リードします。
そのリードはこの曲にとっては大きすぎますね。そこの差が縮まらずそのまま終了。

KENTAN選手が安定感を見せました。崩れなかったことも大事なのですが全体的に黄GREATが少ないですね。十分すぎる一仕事。。

全然関係なくて恐縮なのですがKENTAN選手がプレー中Air Podsをつけていましたね。
無線のイヤホンで筐体からの音は取れないので耳栓がわりなのでしょうか。。

次鋒戦テーマSCRATCH

選曲予想

I6VV選手:rottel-da-sun
CHP*1E選手:Really Love

実際の選曲

I6VV選手:SPEED DEMON
CHP*1E選手:Close my Eyes for Me

SPEED DEMON MAX2396
2337−2344
Close my Eyes for Me MAX1896
1818−1874

「SPEED DEMON」はスクラッチとバックスピンスクラッチ。早い鍵盤の難しさもある譜面。
そう、この曲はCHP*1E選手がレギュラーステージでTATSU選手に投げられて負けた曲です。

オプションは双方R-RANDOM。前回はRANDOMで痛い目にあったCHP*1E選手、選択を変えています。対策は十分にしていそうです。
序盤はややI6VV選手がリードするもすぐに数点差以内におさまります。
連続スクラッチとバックスピンスクラッチが絡む場面ではわずかにミスが重なるI6VV選手。
しかし8点差程度で最後のパート。そこそこの長さがあり鍵盤主体ですがここで点差がほぼ縮まりません。CHP*1E選手のかなり精度を高く仕上げています。
その点差が縮まらず勝利。

CHP*1E選手がもう刺さらないぞと言わんばかりに倒していきましたね。
あの試合から比べるとかなり伸ばし取り切りました。鍵盤精度が以前よりもくっきりと高まっている印象があります。

「Close my Eyes for Me」は速度変化があるスクラッチ譜面。
これもまたCHP*1E選手の得意そうな譜面ですね。

序盤から10点程度差をつけていくCHP*1E選手。自選曲の強みを感じますね。
この曲は中盤長いスクラッチが終わった瞬間に加速します。
I6VV選手はここでギアチェンジをする作戦に出ているようですね。

しかしここに気を取られたか、かなりのスクラッチがハマってしまう事態に。
ちなみにCHP*1E選手もこのあとギアチェンしますが本当に僅か一瞬です。

ここで50点程度の差をつけそのまま安定して勝ち切り。

ここは高い安定感で制していきました。やや事故気味だったI6VV選手ですが事故がなくてもちょっと難しそうです。
そしてCHP*1E選手は自己ベストを更新していたのですね。本番強さも確かに見せました。
1点ですがリードを築いていきます。

五将戦テーマCHARGE

選曲予想

KUREI選手:Scharfrichter
WELLOW選手:Zenith

実際の選曲

KUREI選手:Daily Lunch Special
WELLOW選手:Psycho Sheep Riddim

Daily Lunch Special MAX2988
2963−2960
Psycho Sheep Riddim MAX2300
2241−2279

「Daily Lunch Special」はミスが出るような特別難しい配置はない精度勝負。
早めの曲調についていく必要のある心臓勝負でまさにKUREI選手らしすぎましたね。

オプションはKUREI選手が正規、WELLOW選手がMIRROR。
規則的で綺麗な配置なので下手に崩すよりは良いですね。
序盤から3点ほどの僅かな点差ですがリードしていくKUREI選手。
しかし一瞬でも崩れてしまえば飛ぶような点差。
緊張する展開が続きます。
一瞬WELLOW選手が覆すもすぐに元に戻り、曲調も静かになる頃にはまた3点差。
そのまま静かに逃げ切りました。

本当に微差ながら勝ちきり。一瞬たりとも気の休まらない展開でした。。
でもこれこそがKUREI選手らしさで本当に良いですね。。

「Psycho Sheep Riddim」はスクラッチが絡むチャージ譜面。
確かにWELLOW選手が得意そうなスクラッチ主体の譜面です。

序盤は8点ほどKUREI選手がリード。しかし特徴のスクラッチ地帯でじわじわと削れていきます。
途中長いスクラッチをKUREI選手がややハマってしまうと一気に引き離していきます。
WELLOW選手流石のスクラッチ力。一瞬たりとも崩れずに進行。
そのままフルコンボで勝ちきり。

圧倒的なスクラッチの精度で決め切りました。
緊張のかかる局面でのスクラッチ譜面の難しさはかなり大きいですがやはり強みが光ります。

中堅戦テーマSOF-LAN

選曲予想

U*TAKA選手:Theory
UCCHIE選手:SABER WING

実際の選曲

U*TAKA選手:four pieces of heaven
CHP*1E選手:(This Is Not) The Angels

four pieces of heaven MAX2450
2385−2304
(This Is Not) The Angels MAX2728
2708−2705

「four pieces of heaven」は速度変化よりは鍵盤の主張が激しいか。

序盤はややU*TAKA選手が指が暖まり切っていなかったか。
一度のブレイクでは数点ほどCHP*1E選手がリードします。
CHP*1E選手にとっては2回目のプレーなので指は動きやすいでしょう。
確かに差のつく要因かもしれません。
しかしこの点差を見てか微妙に崩れ、あるいはU*TAKA選手が温まり始めてか、
一気に点差が開いていきます。
減速前には30点差ほど。加速後はさらに増やしU*TAKA選手の勝利。

立ち上がりは先制されましたが戻ってからは取り返していきましたね。
高い鍵盤精度で圧倒しました。

「(This Is Not) The Angels」は擬似停止の減速譜面。S2のFINALでも繰り広げられましたね。

停止が何箇所かあるこの譜面。最初の停止でU*TAKA選手が同時押しが全て黄ばむ事件で一気に差がつきます。
この8点が曲の中盤まで消えません。CHP*1E選手の高い精度が窺えます。
その後は僅か1点のリードをU*TAKA選手が持ったり、黄ばみで消えたりという接戦。
最後の最後は3点のリードになりU*TAKA選手が勝ち切りました。

CHP*1E選手もかなり惜しいところまで行きましたね。喉元まで迫っていました。
ジリジリする展開を勝ち切ったU*TAKA選手ですが、
正直やや調子が悪いのかもと見ていて思いましたね。
先行されたのも相まってS2のときより大きく緊張しているか。。

三将戦テーマPEAK

選曲予想

I6VV選手:オールトの雲
CHP*1E選手:Seraph

実際の選曲

I6VV選手:Next Tales 2 Oath (IIDX 20th Anniv “Ring” Theme)
UCCHIE選手:diagram

Next Tales 2 Oath (IIDX 20th Anniv “Ring” Theme) MAX2774
2748−2751
diagram MAX2922
2828−2879

「Next Tales 2 Oath (IIDX 20th Anniv “Ring” Theme)」は横に広い同時押しとトリルが特徴的か。

オプションはI6VV選手は正規、UCCHIE選手はRANDOM。
正規譜面はいわゆる綺麗な配置(押しやすくはない)ですが配置が事前にわかる強みを活かせるか。
序盤はやはり指の温まりもあってかI6VV選手が先制。
中盤あたりからUCCHIE選手がリードを取り戻しますがあまり広がりません。
I6VV選手側は片手でとらなければいけないトリルを運指を整えて綺麗に押し切っていますね。だからこそ差がつかない展開になります。
ただその差が縮まりもしません。最後の最後まで逃げ切って勝利。

これも「(This Is Not) The Angels」に続きかなり惜しいですね。。
I6VV選手のトリル捌きもかなりのものでしたが、
UCCHIE選手の歪なランダム配置を捌く力が尋常ではなかったというところ。

「diagram」はハネと理解しにくいリズムが特徴的か。

序盤から歪な配置が襲いかかってきます。
大きくミスする様子はないですがUCCHIE選手のリードが広がっていきます。
全体を通してもUCCHIE選手はコンボを切ることはあってもより光っている印象。
じわじわとリードを広げそのまま勝利。

歪なランダム配置の処理能力。やはりUCCHIE選手の強みだと思います。
I6VV選手はミスなく繋げてはいましたが精度が苦しかったか。。
元々精度を取るのも難しい譜面ではありますしね。。

副将戦テーマCHORD

選曲予想

KUREI選手:Venom
WELLOW選手:GRID KNIGHT

実際の選曲

KUREI選手:waxing and wanding → THE DEEP STRIKER
WELLOW選手:Secrets

THE DEEP STRIKER MAX3556
3526−3533
Secrets MAX4232
4080−4148

「waxing and wanding」は鍵盤密度は比較的高い譜面ですね。
心臓勝負という形でもないのでどういう意図で選んだのかは気になります。

ストラテジーは「THE DEEP STRIKER」。
エースストライカーWELLOW選手相手にこれが来てしまったか。。
現地も悲喜交々といった様子。
しかし譜面自体は固定オプションがやりやすくKUREI選手も苦手ではなさそうです。

序盤は6点ほどKUREI選手がリード。中盤に差し掛かる前でやや崩れてイーブンに。
そしてブレイクでは2点ほどWELLOW選手がリード。
その後わずかな黄GREATが重なり8点ほどに広がって向かう最後の難所。
ここを両者ほぼ完璧に押し切っていきます。最後にはWELLOW選手の勝利。

ギリギリの勝負を勝ち切ったのはエースストライカー。
得意の譜面とは言え本当に接戦。危ないところでしたがここでの勝利は勢いを確かなものにします。
KUREI選手も突発ながら十分に戦っていましたが。。惜しかった。。

「Secret」は横に広い重量級譜面。3択(GRID KNIGHT、Secret、BITTER CHOCOLATE STRIKER)くらいに絞られているうちの最近見なかった1つでした。

迫り来るスクラッチと絡む高物量をWELLOW選手が捌き点差を広げていきます。
そのまま縮まる気配も見せずに勝利。

この手の重量級の譜面はやはり強いですね。きっちりと武器を通し切った形。
リードを広げ大将戦で2タテされても負けない点差に持っていきました。

大将戦テーマNOTES

選曲予想

U*TAKA選手:Sigmund(Another)
UCCHIE選手:perditus†paradisus

実際の選曲

U*TAKA選手:BLACK or WHITE?
UCCHIE選手:ハイテックトキオ → quell~the seventh slave~

BLACK or WHITE? MAX4026
3972−3966
quell~the seventh slave~ MAX3292
3184−3215

「BLACK or WHITE?」は高速高物量。2021でCORIVE選手に投げていますね。

オプションはU*TAKA選手がMIRROR。UCCHIE選手がRANDOM。
この曲のRANDOMは終盤が怖いですがやはりUCCHIE選手は。。
序盤から中盤は微差ながらUCCHIE選手がリード。
しかしこれも数点。流石にこの難易度だとまだわかりません。
この曲の終盤、一気に転調するところで点差が戻っていきます。
やはりRANDOMのとんでもない配置が襲いかかっていきます。
しかしものともしないで立ち向かっていきます。同点すら見える最終盤。
最後のチャージを前にGOODにハマったUCCHIE選手。
U*TAKA選手がそれを逃さず勝利。

押し返せてしまいそうなほど僅差。しかし固定オプションの強みでU*TAKA選手が勝ち切っていきました。
最後のチャンスを繋ぎ止めます。

「ハイテックトキオ」はMSSと鍵盤の絡みが複雑な譜面。
正直個人的にはこの勝負が見たかったですね。。どんな展開になるか予想できません。

「quell~the seventh slave~」はたびたび降る高密度鍵盤が難しい譜面。
この曲が出た時にU*TAKA選手が苦しい反応をしていましたね。

ジャラジャラとした濁流のような鍵盤が最初と中盤、最後に襲いかかってきます。
最初の鍵盤でかなり明暗が分かれ、UCCHIE選手が10数点リード。
その点差が一向に縮まりません。この2人にとっては差がつくのはあの鍵盤だけ。
中盤もしかし少し増えた差でさらにリード。
20数点差で向かう最終盤、そのリードはさらに広がりUCCHIE選手の勝利。

歪な配置を押し切る力がこれ以上なく発揮され勝利を掴みました。
無敵のU*TAKA選手に2021以来、届きましたね。。
自己ベストを見ると、UCCHIE選手のスコアがU*TAKA選手が上回っていました。
U*TAKA選手としてはこの曲は絶対に引きたくない曲だったのだろうと予想できます。

展開予想の答え合わせ

ROUND1対戦名(レベル)
テーマ
アピナ
1先鋒戦(8~10)
TREND
1
2 1次鋒戦(8~10)
SCRATCH
2 1
2五将戦(11)
CHARGE
2
4中堅戦(11)
SOF-LAN
0
4三将戦(11)
PEAK
0
0副将戦(12)
CHORD
4
3大将戦(12)
NOTES
3
予想点数を間違えていたので直しているけど、そも予想が当たっていない

全然当たってないかと思いきやSCRATCHとPEAK以外は当たっていますね。

アピナは2021以来の優勝。
オカルト的な言い方になりますが、ストラテジーの運や調子の面でもアピナにはやはり追い風が吹いていたと思います。
追い風があってもROUND1に、U*TAKA選手に届くとは限りません。大将戦で2敗でも負けさえしない。その状況に持っていける確かなメンバーの揃った強いチームでした。
最後の最後は無敵のU*TAKA選手に届きました。

ROUND1は2連覇を逃す形となりました。
アピナにとっての追い風、つまりは逆風が吹いていたと言って良いと思います。
KUREI選手に得意な曲が来ていたら、最後U*TAKA選手に得意な曲が来ていたら。
そう思うと止まりませんね。宿敵アピナとの決戦。
2021よりも健闘したとは言え悔しさは増したかもしれません。
この負け、この借りを絶対に返す。またファイナルの舞台に立つような気もします。

蒼き求道者、再びの頂点にたどり着いた最終回でした。

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