【BPLS2 SDVX】BPL ボルテの軌跡を振り返る(決勝トーナメント編)

BPLS2

BPLS2 ボルテの決勝トーナメントおさらい

こんにちは、いづです。

BPLボルテを振り返る記事(レギュラーステージ編)の続きとなっております。

当記事はBPLS2ボルテの全試合をテクニック寄りの話題は控えめに、あらすじを追うような形で振り返っていきます。上のリンクで読みたいところに飛べるので好きなところだけ読んでいただければ幸いです。

決勝トーナメントのルール概要

決勝トーナメントはインターリーグの結果で決まる。
組み合わせは以下の通りとなった。

仕組み上そうなりやすいのだが、クォーターファイナルはインターリーグの組み合わせと同一だった。

以下はルール。

・コスト制限はなし。全選手2回以上出場する必要がある。

・先鋒戦、次鋒戦、中堅戦、副将戦、大将戦の5つからなる。

・先鋒戦は両チーム1選手が1曲ずつ選択しスコアを競うシングルバトル。1曲ごとにスコアを競い、勝利すると1pt。ファイナル以外はレベル17、ファイナルではレベル17〜18。

・次鋒戦はメガミックスバトル。これはレギュラーステージ先鋒戦とルールが同一。勝利すると2pt。

・中堅戦は両チーム2選手が1曲ずつ選択しスコアを競うタッグバトル。1曲ごとにスコアの合計を競い、勝利すると2pt。

・副将戦はメガミックスバトル。選曲幅がファイナル以外はレベル18~19、ファイナルはレベル18〜20となり、獲得ptは4pt。

・大将戦は両チーム1選手が1曲ずつ選択しスコアを競うシングルバトル。1曲ごとにスコアを競い、勝利すると2pt。最後に未公開の新曲をプレーする。これを勝利すると3pt。ファイナル以外はレベル18〜19、ファイナルではレベル19〜20。

・先鋒戦と次鋒戦、副将戦と大将戦は連続出場できない。

・総獲得ptは19ptで10ptを獲得すると勝利。引き分けはほとんど狙うことができないが引き分けの場合はレギュラーステージの高順位が勝利。

クォーターファイナル第1試合

レジャーランド vs GAME PANIC(ゲーパニ)

レジャーランドは1巡目24KWが欠場となる緊急事態に陥る。
ゲーパニはKAINARUにメガミックスバトルを一任する。
イレギュラーな配置ながらインターリーグのリベンジを果たさんとする大将戦の配置。

先鋒戦はPICOLTEXが自選「ヒミツダイヤル」でS-PUC(スコアMAX)を達成し勝利する。
試合初登場となったS-PUCで特殊な演出がお披露目となった。
続くCHI8.の自選「Hexennacht」も2点差でPICOLTEXが制しレジャーランドの好発進となる。

しかし続く次鋒戦はゲーパニKAINARUがリードを守り切り勝利。2−2のイーブン。
迎えた中堅戦レジャーランドPICOLTEX、PNT*EEBは自選「りむむむむむむ」を余裕を持って通し勝利。
加えてゲーパニ側の自選「夢幻泡影」はCH、CHI8.が得意とする譜面傾向だったもののレジャーランドが制する。ここで6−2となり、副将戦の4ptで勝利まで見えてきた。

しかし副将戦。メガミックスバトルの終盤で筐体トラブルに見舞われる。
協議の結果無効試合となった。
残る大将戦レジャーランドとしては後1曲で勝利、ゲーパニは全勝で勝利という形になった。

大将戦PNT*EEBの自選「Star☆Beat」は終盤までPNT*EEBがリードを保っていたが、最後の最後にCHが執念で覆し勝利する。
その後はCHが高難度の自選曲「Lancelot ~Flame of the Rebellion~」で圧倒、
新曲のレベル19「MILITARY R04D」も勝ち取った。

レジャーランドは2人というイレギュラーの中で勝利の目前まで迫った。3人揃わなかったことが悔やまれる。
ゲーパニは大将CHの強靭さとKAINARUのメガミックスバトルの初勝利で悲願のチーム初勝利に導いた。

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ちなみに無効試合となった副将戦は再戦が行われエキシビションとして公式放送されている。
(タイムスタンプ調整済み)

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クォーターファイナル第2試合

SILKHAT vs TAITO STATION Tradz(Tradz)

SILKHATはSEATRUSにメガミックスバトルを一任する配置でゲーパニと似た配置。
Tradzは全選手VOLFORCE(高難度の実力を示す指標)が高くレベル19が解禁される決勝トーナメントでは有利と予想されていた。

先鋒戦はSILKHATの082が自選「Aliquam」、Tradzの350B1が自選「Synergy For Angels」をそれぞれ通し1ptずつ獲得する。双方が得意とする領域が異なり取り合いとなる形になった。

次鋒戦はSILKHATのSEATRUSの選曲は今までメガミックスバトルで最後のターンに選ばれた曲という趣深いものであった。接戦となるがTradzのWANIROUが勝ち切る。

中堅戦はSILKHAT側はスパノバ戦の大将戦でも選曲した「She is my wife すーぱーアイドル☆ミツル子Remixちゃん」を通し勝利。しかしTradz側も「Gorgetech」で勝利しリードを保つ。

副将戦は350B1がかなり攻めた強靭な選曲で押し切って勝利。ここで4−9となりTradzが王手をかける。しかしここから覆されたのがインターリーグ。まだ油断はできない。

大将戦DAIKI.が自選「m1dy Deluxe」を通し望みをつなぐ。
しかしMURAKAMIが自選「Ganymede kamome mix」で圧倒的な精度を見せ制した。ここでTradzが勝利を確定させる。
新曲「DEUX EX MĀXHINĀ」ではDAIKI.がリードし終盤を迎えるが、最後のトリルで大きく覆りMURAKAMIが勝利する。まさしくデウスエクス・マキナ(どんでん返し)であった。

SILKHATは最後までメガミックスバトルに苦戦した印象(ここまで0勝)がある。しかしその後の巻き返しなど試合がいつも楽しみなチームであった。
Tradzは副将戦以降大きく牙を剥いた印象だった。大将戦もDAIKI.を打ち破り勝利したことはチームの勢いを増しただろう。

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この時点でRリーグは全チーム敗退となった。
ここからはすべて再戦となることが確定した。

セミファイナル第1試合

GiGO vs ゲーパニ

GiGOは副将に1巡目–H.R.–、大将に3巡目DPEを配置する思い切った先攻勝ち切りの作戦を取る。
10ptで勝利する都合上、副将戦までに勝利することができるためこの作戦も有効である。
対するゲーパニはシンプルにレジャーランド戦と一切変わらない配置。しかし大将戦まで持ち込めば一番強い配置ではある。
そして先鋒、中堅のテーマが全く同一のためゲーパニにとっては有利気味に働いている。

先鋒戦はSIRON.の自選曲「M-O-R-F-I-N-E」はSIRON.のミスがやや響いたがCHI8.がしっかりと取り切って勝利する。
しかしCHI8.の自選曲「DIABLOSIS::Nāga」は自選を取られたSIRON.が覚醒したかの如くMAX-3で勝ち切る。結果としてはクロスカウンターとなった。
GiGOとしては2勝で先攻勝ちきりルートをより盤石にするものであったが、ゲーパニはきっちり阻止した。

次鋒戦はDPEが得意の武器で差し切り勝利する。ここでの勝利はかなり大きい。

中堅戦はGiGO側のクセの強い自選「JUNKIE FLAVOR」で僅差でGiGOが制する。
ゲーパニ側の自選「涙の女神と無形のエトワル」はCH、CHI8.の得意な譜面傾向であったがGiGOの–H.R.–が圧倒的なスコアで総合スコアを押し上げて勝利した。
ここで7−1となり、副将戦で勝ち切るルートが見えてきたGiGO。

命運を分ける副将戦、–H.R.–が全てのターンで勝利する。絶望を感じさせる強さであった。
ここで11−1。GiGOの勝利が確定した。

大将戦、DPEの自選「Gorgetech」はややDPEのミスが響き、CHが勝利する。
CHの自選「Ghost Family Living In Graveyard」は中盤までDPEがリードするものの、終盤でミスがないCHが引き離す。最終的にPUCを達成し勝利。PUCを取ることすら難しい楽曲を1発で達成する実力を見せた。
最後の新曲「All We Need is HAPPY END!!!」でもほとんどミスせずCHが勝ち切る。タイトルと状況があまりにも異なる皮肉な結末ではあった。11−8。

GiGOとしては狙った作戦を完全に遂行し勝利した。作戦を遂行しうる力を確実に持つチームであると見せつける試合。
ゲーパニとしては中堅戦が痛かった。踏ん張りが効くチームではあったが踏ん張れない展開にはどうしても厳しい。

1巡目選手の際立ったプレーが輝く試合だったと言える。

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セミファイナル第2試合

APINA VRAMeS(アピナ) vs Tradz

メガミックスバトル全勝であるKND*48TEにメガミックスバトルを一任し万全の布陣に見えるアピナ。
Tradzは意図してか否か、次鋒戦、中堅戦、大将戦においてレギュラーステージでの対戦カードを完全に再現しリベンジの構図をより強めた。

先鋒戦PAPER.の自選「continew」は異色かつ難易度の高い曲だったが僅差でMURAKAMIが勝利する。
続くMURAKAMIの自選「Line 4 Ruin -kohumix-」も強みの片手配置を押し切り差をつけて勝利。Tradzの好発進となった。

次鋒戦はきっちりと稼ぎ要所で防いだWANIROUの勝利。KND*48TEのメガミックスバトル無敗記録に土をつけ、レギュラーステージのリベンジを果たす結果となった。

中堅戦アピナの自選「Bigbang Faker」はTradzのWANIROU、350B1タッグ高スコアで並び勝ち切る。
続く「gigadelic (かめりあ’s “The TERA” RMX)」はYU11がS-PUCをとったことのある曲だったが敢えて選び勝ち切った。どちらもYU11が最高スコアだったが合計でTradzが勝利。タッグバトルの妙味が出ている。0−8となり、またしても副将戦での決着が見える展開となる。

副将戦はMURAKAMIが高難度譜面を制し切る。これもまたきっちりと稼ぎ要所で防いだ展開と言える。ここでTradzの勝利が確定した。

大将戦、YU11の自選「Elemental Creation」はYU11が難所で崩れ350B1にリードを許してしまう。リードを1点差まで詰めたが350B1が勝ち切る。
続く350B1の自選「INF-B《L-aste-R》」も安定感を発揮し快勝。
ついに完全試合も見えたが、新曲「Glory of Fighters」ではYU11が意地を見せて勝利した。3−16。

KND*48TEが試合前に足を骨折、PAPER.が試合前に体調不良と出場できるか怪しい状態からのギリギリの出場であることが明かされている。出場したからといって万全ではないこともある。

それを差し引いてもTradzの隙のない強さは確実に見えた試合。
完全にリベンジを達成しクォーターファイナルから続く勢いに拍車がかかる。

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ファイナル

GiGO vs Tradz

GiGOは今まで負けのないチームであった。レギュラーステージでは序盤までにリードを稼ぎ引き分け以上を確定させる戦略が見事にはまっている。
抽選ではあるが1位を獲得し、そこからも先手を取ってのリード獲得で試合を優位に進めてきた。
その作戦を確かにするのは対戦のうち0点で終了しない強さにある。
レギュラーステージの先鋒戦は無効試合以外無敗。中堅戦や大将戦も必ず1勝はしている。
勝ちを取れなかったのはセミファイナルの大将戦のみであり既に作戦が成功した後だ。
自選を取られても見事に他選で食い返すなどの好プレーが見られる。
メガミックスバトルも負けがない。これがファイナルでも見られれば勝利は近いだろう。

Tradzは今まで負けた相手に決勝トーナメントでリベンジを繰り返してきた。GiGOがまだリベンジしていない最後の相手である。
高レベル帯に強みを持つことはドラフト会議時点からわかっていた。だからこそレベル17〜18帯の精度勝負となるレギュラーステージが鬼門だった。ここを乗り越えてからはターンが回ってきている。
ファイナルでは副将戦以降レベル20が解禁される。もっと凶悪に暴れ回るTradzが見られることは間違いない。

先鋒戦はSIRON.と350B1の登場だった。
先鋒戦はトラブルにより中断したがSIRON.の好プレーにより2−0とリードを取る。

次鋒戦はDPEとWANIROUの登場。ゲージを使用した勝負どころできっちりと稼ぎ、最後のターンで選曲被りの「神話に芽吹く」を制したWANIROUの勝利。イーブンに持ち込む。GiGOは初めてのメガミックスバトルの敗北となった。

中堅戦はDPE、—H.R.—のタッグ、WANIROU、MURAKAMIのタッグ。双方2敗したことはない最強の組み合わせ。
GiGOは「極彩天奏」でずば抜けた精度を見せ制する。続く「Xb10r」も難易度は高いが—H.R.—が圧倒的なスコアで引っ張り上げ勝利した。
6−2とゲーパニ戦に続きTradzに王手をかける。

副将戦は先鋒戦と同じ組み合わせ、SIRON.と350B1だった。
両者譲らない序盤、350B1が一歩リードするもSIRON.が怒涛の巻き返しを見せる。逆に追い詰められ2曲連続で勝利しなければならなくなった350B1。
勝負をかけたSIRON.の「* Erm, could it be a Spatiotemporal ShockWAVE Syndrome…?」をかわし350B1が望みをつなげる。最後も350B1が勝ち切りGiGOを食い止めた。
6−6で迎える大将戦。

大将戦は—H.R.—とMURAKAMI。レギュラーステージの大将戦と重なる。
—H.R.—の自選「Calamity Tempest」は両者ミスがなかったが—H.R.—が圧倒的な精度でじわじわと引き離して勝利する。まずは先行するGiGO。
MURAKAMIの自選「666」では—H.R.—が先行するも難所の終盤で大きく引き離す。MURAKAMIがミスなく勝ち切った。追いつき並ぶTradz。
最後の新曲に全てが委ねられる展開へ。
新曲「SuddeИDeath」は他のあらゆる譜面と一線を画す難易度であった。序盤は—H.R.—が持ち前の精度でリードするもミスが少ないMURAKAMIが追い詰める。
勝敗が見えなくなる終盤、あまりの高密度に見切れないほどであったがわずかにリードしたMURAKAMIが最後まで勝ち切った。

優勝はTAITO STATION Tradz。


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