【BPLS2 SDVX】FINALの先鋒戦トラブルについて思うこと

BPLS2

触れなくてもいいトラブルについてどうしても書く

こんにちは、いづです。

3月21日ボルテ部門BPL FINALに現地参加してきました。
そこで1時間強順延するトラブルがあり、巻き込まれました。

そこで起きたトラブルを書いておこうと思います。
簡潔に言えば「試合の一部分の結果が決まるまで1時間椅子のない環境で待たされ」。
そして「決まった裁定も首を傾げたくなるようなものでした」。

前半の「」は客観的な事実と言えるでしょう。
後半の「」は主観です。

ここでは事件の詳細を記しつつ気になる点、どうして欲しかったのか等を述べます。

放送時にはこのトラブルはほとんどなかったこととして扱われるでしょう。
実際触れなくていいことではあります。しかしこれを触れずに満点のイベントだというのは違うと思っています。

以下には試合結果のネタバレも含まれておりますので気になる場合は読まないでください。

事件の詳細

2023年3月21日(火・祝)に渋谷ヒカリエホールで行われた「BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2- SOUND VOLTEX × 私立ボルテ学園アルティメットガクエンサイ!2023」。
BPLS2 SDVX部門の決勝戦とライブパートの2部構成となっています。
開始時刻は13:00〜で20:00ごろ終演と元々長丁場でしたが、延長され21:40までの開催となりました。

延長したのは決勝戦。GiGOとTAITO STATION Tradz(以下Tradz)の対戦でした。
その先鋒戦で双方のチームが1曲ずつ投げ合うシングルバトルにおいて、
通常であればGiGO、Tradzの順に選んだ曲をプレイするところTradzが選んだ曲が先に始まってしまいました。
スコアとしてはGiGO側が高いスコアで勝利しましたが、ここで協議が入り試合が中断。

「まだかかる」程度の連絡しかない中、中断から1時間後、運営側から説明がありました。

「本来はGiGO側の選曲から開始されるところTradz側の選曲が始まってしまった。
曲が終了するまでに異議が届かなければ不具合があってもその結果を採用するという方針がある。
Tradz側はすぐに異議を申し立てて中断するように連絡をしたが、運営(KONAMI)上層部に連絡が届かず曲が終了してしまった。
そのため方針通りGiGO側の勝利とする。次の曲はGiGO側の選曲から開始」

(原文はやや異なりますが意味は同じものとなっております)

4月5日の無料放送ではこちらの表記になりました。

公式放送より引用

問題点①連絡体制のずさんさ

曲が終了するまでに異議が届かなければその結果を採用すると言う方針があるならば、それ相応の連絡体制は用意したほうがいいでしょう。1曲は2分程度しかありません。

流石にこれは多くの人がそう思っているはずです。この程度のトラブルシューティングができていないのはおかしいです。

この手の筐体トラブルは何回かすでに発生しています。

そのどちらもがプレー時間が10分近くになるメガミックスバトルのルール内で起きたから連絡もついたかと思いますが、これは2分程度しかないのです。同じようにはいかないでしょう。

しかもこれは曲が順番通りでなく始まるという最初から観客すら疑問に思うイレギュラー。
試合を見ていればこの違和感に気づかないはずがないのです。
試合の経過を見る為のスタッフもいなかったのでしょうか。

これだとボタンハマりなどのトラブルでも同じ理由で負けになりかねません。曲の中盤からハマったら絶対に間に合わないでしょう。

問題点②協議するにも時間の提示なし

いつまでに協議が終わるくらいは流石に出せたはずです。

オールスタンディングの会場のため観客は座るところもなく、
座るにしても床に座ることを強制されます。
「いつか終わるので待ってください」と言われて1時間その場で待つのは厳しいです。
いつ始まるかわからないので離れにくいです。

そして離れようにも会場が渋谷ヒカリエホールです。
ここは高層ビルの9階に位置するホールで抜けるにはエレベーター、エスカレーターで移動となります。すぐに戻ってくるのが難しい場所でした。
前回のBPL FINALはホールが1階で抜けやすく、近くにコンビニ等も腰掛けるところも十分にありました。

トイレはさすがに同階にありましたがそこ以外にまともに座る場所なし。

いつ終わるかを提示し、それでも延長する場合はまた連絡する。これがどうしてできなかったのか。

(ちなみに機材や筐体トラブルなどならその事情がわかりやすく、まだ観客も納得できるかと思います。修理の様子が見えますし)

問題点③Tradzが不利に見える

作戦として「相手の選曲では勝てそうもないので指を温めることに専念する」のようなものがあります。

Tradz側が立てているとは思いませんが、万が一その作戦だった場合不意打ちで自分の選曲が始まり、戸惑ってミスが重なった。ということもできます。(ここはGiGO側も変わりませんがね)
そしてTradz側が異議を申し立てたのにこの結果になると、運営の公平さを疑われかねません。
(そもそもGiGO側からの異議はないようにも説明から聞こえますが、あってほしいですね)

追記

GiGO側は「Tradz側から始まるんだ、そういうものだったとは知らなかった」の反応でしたね。

この状態で始まってはどの結果になっても負けた側がモヤモヤします。ここでGiGOが負けていたら「GiGOが不利に見える」と書いていたと思います。

中断前のこの結果は残しておきつつ、改めて通常通りGiGO→Tradzの選曲で再度プレー。Tradzの選曲のときは最初のプレーと比べてより高い方の採用。で良かったのではと個人的には思っています。正しい順番でやるべきではあると思います。

問題点④現地観客の扱いが悪すぎる

DJが流れるのみでほとんどアナウンスのない現地に比べ、オンラインチケットでは実況を聞くことができました。試合の解説ではないですが何もないよりは良かったでしょう。

現地では筐体の音を大きく拾う都合上実況を聞くことができません。

4月5日に無料で放送を見る視聴者もおそらくこの1時間あまりの空白はありません。(*ありませんでした)
待機のストレスを最も大きく感じたのは現地勢です。
現地勢ならこれを低減できる策を用意していかなければいけなかったのです。誰かと一緒に来るなどは必要な対策かもしれません。

現地に来る人は最低でも8000円、高いと2万近く払っております。等しく椅子はありません。
一番お金を払っているのに相当酷い扱いを受けていると思います。

どうして欲しかったのか

どれか一つでも満たして欲しかったですね。

・連絡がすぐに通る環境にする(その場合は曲の中盤で止まる)。

・協議するにしても時間くらい設定する。それを告知する。

・会場を座れる環境にする。

・筐体トラブルや協議となった際のルールをあらかじめ制定しておく、告知する。

これからの対策に期待したい

まだBPL現地開催も2回目。1回目は全くトラブルなく遂行しましたがそうはいかないこともあります。あれが逆に奇跡でした。
トラブルは起きるものです。今回は起きた時の想定が十分ではなかったでしょう。
どうにもならないほどスタッフが少なかったのかも。
ルールに明言されていないから決めるにも戸惑ったのかも。
色々な理由はあるかもしれませんが観客には関係ありません。

BPLの発展はまだまだここから。
現に放送のたびに良くなっていくのを見ていますし、放送の組み立てもスケジュール感もIIDXのときより良くなっていることがわかります。
トラブル対策も今回のことを受けて対策が強化される期待はあります。

また今後規模が広がっていけばスタッフが増えて仮にトラブルが起きても迅速な対応ができる、
椅子付きの環境、現地チケットを買ったらオンラインアーカイブは少し割引されるような特典など。
もしかしたら観客への優しさが増していくかもしれません。

これから良くなっていくから目を瞑ろうではないか、というのはわかります。
私もそう思っています。

ですが今回のことは本来ならもっと不満が出てもおかしく無いと思います。

抜け出しにくい状況下で1時間待たされて疲労がかさみライブが最後まで見れない。
終了時間が21時になり予定が崩れた、最後の方のライブが見れない。

見るためにはオンラインチケットを買ってくれ、フルプライスで。

BPLは今は許してもらえる観客に支えられています。
繰り返しても許されることではないです。

最小限で済んだのが救い

試合の結果は公式で告知されていますが、Tradzが勝利しました。
最後の最後まで目が離せない展開の末の勝利。
ドラマチックでした。結果論この先鋒戦は勝利に関係がありません。

「トラブルがあったけどそれも乗り越えて勝利したね」
「最高の試合だった」

と多く見受けられました。これは事実でしょう。
最後にふさわしい名試合であることに間違い無いのです。この事件さえなかったことにすれば。

この先鋒戦、続くGiGO側の選曲もGiGOが勝利しました。2−0でリードしたわけです。
GiGOがリード状態で試合が進みました。6−2で勝利すれば4pt獲得できる副将戦を迎えます。10pt獲得すれば勝利です。
つまり「副将戦でGiGOが勝利すれば大将戦を待たずにGiGOの勝利」という局面です。
これで決まらず、最後の最後の新曲までわからない接戦を繰り広げました。
屈指の名試合でしょう。不満も出ないはずです。

でももし副将戦で決まってしまった時、会場はどんな反応だったのか。

トラブルなく行われ、もしTradz側があの1ptを取っていたら副将戦で決まることはありません。仮に負けていても9−3とまだ可能性を残したまま大将戦にいけます。運命を左右しうる1ptとなっていたのです。
それは選手の実力がどうではなく、可能性を見てしまうのです。
普通にやって勝つのとトラブル含めて勝ちになるのとでは見える景色は違います。

禍根が残らないと思えません。

そうならずに無事終わって良かったです。
最後の最後の新曲まで来たら心底ホッとした気持ちで見れました。
どちらが勝っても後腐れないからです。選手の皆様が魅せる最高の試合に救われました。

現地のBPLに行く際は、仮に待たされても大丈夫なように時間を潰す策を持っていきましょう。あと足腰も鍛えましょう。体調も整えましょう。可能な限り人を連れていきましょう。
試合とライブを見たいだけならオンラインでいいかもしれません。

そして私はこんなに悪態をつきながら、何事もなかったかのように振り返り記事を書きます。
この先鋒戦の1曲目のことはここで触れたこと以上にもう触れません。

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