第1試合の巡り合わせへ
こんにちは、いづです。
大迫力のBPLセミファイナル・ファイナルが終わりはや2週間、遅くなりましたが振り返りの記事も出していきます。大変長いです。
レギュラーステージ第1試合、Tradzのレギュラーステージの悪夢の始まりからもうファイナル。
ぼろぼろになりながら結局たどり着いたTradzと第1試合のあの快進撃から初のレギュラー突破、セミファイナル突破と勢いが止まらないROUND1。どちらがファイナルを勝ち取るのか。
1st match メガミックスバトル:区分4 18限定
WANIROU選手の選曲
スカーレット警察のゲットーパトロール24時
SΛMVICΛ
金縛りの逢を
Harpuia
Idola
ONE-HAND寄りの5曲。
XD*POTE.選手の選曲
CHOVERY GOOSE!!!
All for One
Cloud 9
Almandite
侍Annihilate!!
ちょっとミスのでやすい配置とMAX狙い楽曲。
| 曲 | WANIROU(先攻) | XD*POTE.(後攻) |
| CHOVERY GOOSE!!! | 1 | 1 |
| スカーレット警察の ゲットーパトロール24時 | 1 | 1 |
| CHOVERY GOOSE!!! | 1 | |
| SΛMVICΛ | (L2) | |
| All for One | 8(L3) | |
| 金縛りの逢を | 5(L2) | 1 |
| Cloud 9 | 1 | 1 |
| Harpuia | 5(L2) | |
| Almandite | 1 | 5(L2) |
| Idola | (L2) | 1 |
| 侍Annihilate!! | 1 | 5(L2) |
| Harpuia | (L2) | 1 |
| 15 | 25 |
動いたのは2−3で迎えた4ターン目「SΛMVICΛ」。先攻WANIROU選手の発動。
階段や直角つまみが絡む忙しい配置。ややリードで進行していたWANIROU選手の鍵盤が少し巻き込んでミスになってしまい一気に逆転。XD*POTE.選手がセーブ。
返しの「All for One」。片手要素と連打が特徴的。
鍵盤自体が多くCRITICALもでやすいですがかなり最小限に抑えてXD*POTE.選手が勝利。
2−12と引き離します。
大差になったのでWANIROU選手がすぐに発動。「金縛りの逢を」。
つまみ直角をしながらの片手鍵盤が難しい譜面。CRITICAL2個分のリードをWANIROU選手が築き、最後まで走り抜けました。7−12まで縮めます。
とはいえビハインドなので連続発動。「Harpuia」。
片手や出張配置が多く含まれている譜面。WANIROU選手がリード、僅差まで迫られるも逃げ切って勝利。8ターン目にしてイーブンとなりました。
9ターン目もXD*POTE.選手がギア発動、「Almandite」。
ONE-HANDの配置が長い譜面。XD*POTE.選手が少しつまずきましたが持ち直して同点。ギアを発動していたので星は多くもらえます。
返しの「Idora」。FXと白鍵盤の左右非対称トリルが特徴的。

ここで逆に少し引き離したXD*POTE.選手、その後の配置はそこまで難しくはないか。リードを守り切ってギアをセーブ。14−19。
11ターン目、XD*POTE.選手がリードしているのでギア撃ち得のターン。
選ぶのは「侍Annihilate!!」。高速鍵盤ですが配置は単純でMAXを狙えそうな曲。
このターン、WANIROU選手は選択が難しい状況でしたね。
この曲はパートが短くMAX同点も十分に考えられます。
ギアを発動し同点になってしまうと19−24になるも終了時ゲージ2個はよくて同点、3個にならないと勝てません。パートが短いので3個には溜まり切らなそうです。
打たずに勝ち切るとゲージ2個を残し15−19にできるのでそれにかけた形。
しかし難所という難所はないこの曲。両選手完璧でS-PUC同点。15−24で残り1ターン。XD*POTE.選手の勝利が確定しました。
XD*POTE.選手が18限定の選曲の中で狙った戦術をうまく決めました。ほぼMAX通過枠であろう「侍Annihilate!!」を最後まで温存しようというプランまたは判断が流石。
そしてIIDXのラウワンといえばの「One for All」にちなんだ「All for One」もいいですね。
2nd match タッグバトル:テーマONE-HAND
Tradz:神話に芽吹く
ラウワン:Ghost Trigger
| Tradz | ラウワン |
| 14804(−60) | 14784(−80) |
| 11139(−31) | 11146(−24) |
神話に芽吹く
「神話に芽吹く」は直角つまみと片手トリルの組み合わせが何度も来る配置。
最も難しいとされるレベル18.9。
序盤はシーソーゲーム。すぐに難所である直角つまみと出張必須の片手トリルの配置。
そもそも安定して押すこと自体が難しい配置なのでCRITICALも出やすいですね。
中盤までややラウワンがリード。DPE選手がよく耐えています。
しかし2回来るその難所。2回目はラウワン側にしっかり刺さったか。最後は大きく引き離しそのままTradz側が勝利。
Tradzが勝ちきり。WANIROU選手が全体を通してかなり高めで守り切りました。
Ghost Trigger
「Ghost Trigger」は速度変化があり、縦トリルやつまみがらみが特徴。
REIK選手が以前投げた勝利した楽曲。タッグですが引っ張れるスコアが出せるというのもありそうです。
序盤からラウワンがリード。REIK選手、DPE選手両方とも研ぎ澄まされています。
点差としては10点程度ですがそこまで削られるようなことは起きなそうな空気。
減速地帯、つまみも外さず完璧で進行。抜けても差がかわらず。
そのまま終わるかと思った矢先、少しREIK選手にCRITICALが出て削られますが無事逃げ切り。
ラウワンタッグが終始優勢で勝ちきり。最後の崩れでREIK選手が4thになるというアクシデントもありましたがDPE選手の好プレーで引き上げました。まさかの展開。
これでラウワンのリードは守られました。
3rd match シングルバトル:テーマNOTES
350B1選手:トリコエリヌム▽コンチェルト
DPE選手:Leviathan
| 350B1 | DPE |
| 7751(−9) | 7728(−32) |
| 7293(−5) | 7287(−11) |
トリコエリヌム▽コンチェルト
「トリコエリヌム▽コンチェルト」は終始忙しい鍵盤譜面。S3の新曲として登場。つまみが絡むONE-HAND要素も多いですが鍵盤の難しさが際立ちます。
序盤はほぼ同点。やや350B1選手有利で進みますがごく僅差。
ミスはもちろんなくCRITICALも最小限で両者進みます。
本当に差がつかずもはやこの僅差で決着もありそうでしたが、後半の片手鍵盤でDPE選手が少し崩れたか。ここまでをこの僅差で抑えてきたなら10数点の差は絶望的。
最後まで完璧。350B1選手の勝利。
350B1選手が鍵盤勝負を勝ち切りました。しれっとMAX-1桁を出しながら。。
Leviathan
「Leviathan」は鍵盤メインで光らせにくい譜面。S2ではよく見ましたが久しぶりの登場。
DPE選手のイメージとしては意外でかなり正統派な鍵盤勝負を挑んできました。
序盤から350B1選手がややリード。最初の難所ピアノの音に合わせた光らせにくい鍵盤で5点差。
その後もいろんなパターンの鍵盤。つまみと絡んだりロング拘束したりといろいろですが両者丁寧に対応していきます。
様々な配置を乗り越えても最初の5点差から1点しか広がっていません。
これが変わるとすれば最後もう1回来る難所。ここでも差は少し縮まりますが1点程度か。
そのまま350B1選手が勝利。
350B1選手が他選をMAX-5で勝ち取りました。決して心臓勝負とはいえない楽曲、DPE選手も超高水準スコアでしたが5は強すぎた。。
ここでTradzがわずかに逆転。そしてまた要の4th match。
4th match メガミックスバトル:区分2 19限定
JAKADS選手の選曲
Cuz we <3 this Game
Redshift 2nd Ignition
2 MINUTES FIGHTERS
OUTERHEΛVEN
JACK -the KING Ki11ing-
PEAKよりの選曲。
BOLL選手の選曲
2 MINUTES FIGHTERS
Redshift 2nd Ignition
INSECTICIDE
GODHEART
Booths of Fighters
ONE-HANDが主。通常スコアもミスしやすそうな曲。
| 曲 | JAKADS(先攻) | BOLL(後攻) |
| 2 MINUTES FIGHTERS | 1 | |
| Cuz we <3 this Game | 1 | 1 |
| Redshift 2nd Ignition | 1 | |
| Redshift 2nd Ignition | 1 | 1 |
| INSECTICIDE | 1 | (L3) |
| 2 MINUTES FIGHTERS | 8(L3) | |
| GODHEART | 1 | (L2) |
| OUTERHEΛVEN | 1 | (L2) |
| 2 MINUTES FIGHTERS | 1 | (L2) |
| JACK -the KING Ki11ing- | 5(L2) | |
| Booths of Fighters | 1 | (L3) |
| OUTERHEΛVEN | 5(L2) | (L2) |
| 27 | 2 |
動いたのは4−2で迎えた5ターン目。BOLL選手の「INSECTICIDE」。
つまみの地帯を抜けた後はトリルが特徴的。FXボタン同時と白ボタンの上下のトリルが難しいですがここでBOLL選手が少し外してしまったか。JAKADS選手がセーブ。
返しの「2 MINUTES FIGHTERS」。ところどころ出張がありますが両者とも選んでいるので流石に対策済みか。点差は途中ほぼ同点になりますがJAKADS選手が前に出て勝利。
13−2と広げます。
レベル19の多めのCHAIN数、劣勢、そのどちらもが作用しBOLL選手のゲージは溜まりやすくなっています。すかさず次の矢「GODHEART」。
ONE-HANDが難しい配置、BOLL選手がつまみを回す手で鍵盤も取る運指を使いますがそこでCRITICALが出てしまっているか。そしてまた「INSECTICIDE」と同じトリル。これも成功せず。JAKADS選手がセーブ。
次の曲は「OUTERHEAVEN」。JAKADS選手の曲ですがBOLL選手はゲージが溜まりやすいのでここでも吐き出します。
この曲は来ることを覚えていないと取れないトリルが降ってきます。

左右対称で2回来るこの配置を捌き切って両者同点。しかし終盤で少しBOLL選手が崩れたか。
JAKADS選手がセーブ。
2回目の「2 MINUTES FIGHTERS」でも発動。
細かい鍵盤のリズムとつまみが絡む地帯。1回目のパートよりも難しいかもしれません。
序盤BOLL選手が押しますがJAKADS選手が逆転、1個のCRITICALの差ですが縮まりきらないか。これも通らず。
そして反撃のJAKADS選手のギア。リードがあるとこんなにノーツがあっても3個溜まりきらないんですね。。「JACK -the KING Ki11ing-」。ジャラジャラとした鍵盤で光らせにくい楽曲。
指を払うような動作で両者捌いていきますがJAKADS選手が抜群の精度を見せて勝利。
21−2で残り2ターンは逆転不可。JAKADS選手の勝利。
その後もBOLL選手のギアを全て守り抜き勝利。
JAKADS選手は強敵MINI選手との戦いで一段と強くなってしまった。そんな印象すら覚えます。
19の忙しい譜面をやっているのに1個も大きく崩れず、CRITICAL1桁ばかりなのは強すぎる。。
2nd match タッグバトル:テーマPOPULAR レベル19
Tradz:What’s up? Pop!
ラウワン:777
| Tradz | ラウワン |
| 21629(−21) | 21557(−93) |
| 20443(−23) | 20364(−102) |
What’s up? Pop!
「What’s up? Pop!」は速度変化を含みつまみ直角と鍵盤が絡む譜面。
終始休む暇もない譜面です。ラウワンはここで2タテされると負けですが、レベル19POPULARは11曲しかなく、ストラテジーカードを切るメリットの薄い対戦です。
序盤からTradzがリード。ONE-HANDかつ切り返しが早い配置でラウワン側はじわじわCRITICALが出て削られているか。
しばらくして加速するもTradz側が全く失点しません。
繋ぐのも精一杯の配置のはずなのに。。覆らなそうな点差まで持っていきそのまま勝利。
レベルの鎖を解き放たれたTradzが十分すぎるほど元気になり始めました。
さっきもレベル19のMAX-5を見ていた(「到達」)のですがこれはまた話が違う気もします。
あとMURAKAMI選手も今シーズンこれまでの17~18より高水準のスコアが出ています。
777
「777」はBPM777の高速鍵盤と縦連打が特徴的。ミスのでやすい心臓勝負。
序盤はほぼ僅差、少し経つと交互押しや連打配置、早い折り返し階段が混じってきます。
連打配置でやや差がついたか。とはいえ数十点差、20〜30点くらいなら縦連配置でリカバーできる可能性もあります。
徐々に苛烈さが増していく配置とそれについていく両チーム。
最後の縦連に突入。ミスしたら怖い、そんな配置ですがTradzには効かず。
むしろBOLL選手に刺さってしまったか。大きく開いて決着。
解き放たれたTradzを止める術はもうないのか。とんでもないスコアで勝ち抜き。
350B1選手がこのファイナルでMAX-1桁しか出していません。
ここでTradzが優勝を確定。それでも試合は続きます。
6th match シングルバトル:テーマFREE
JAKADS選手:SuddeИDeath → Xeno Gravity(ストラテジーカード)
XD*POTE.選手:*Feels Seasickness…* → KINGDOM COME(ストラテジーカード)
新曲:KISKIL-LILLA
| JAKADS | XD*POTE. |
| 8070(−109) | 8033(−146) |
| 9253(−92) | 9265(−80) |
| 10885(−162) | 10645(−402) |
Xeno Gravity
「SuddeИDeath」は高密度高速鍵盤譜面。なんでもありです。
S2でTradzが優勝を決めた楽曲。ノスタルジーさえも感じる楽曲ですがストラテジー。
「Xeno Gravity」は長いトリル、長い階段、ひたすらの鍵盤勝負。体力が問われます。
S3のセミファイナルの新曲でしたね。レベル19.9というほぼ20みたいな楽曲。
序盤はややJAKADS選手がリードかと思えばすぐきた縦連打でNEARハマり。XD*POTE.選手がリードします。
高速階段、縦連、トリル、鍵盤要素の全てが詰まっていますがもう初見ではないこの曲、対策も十分組まれています。XD*POTE.選手が作ったリードを堅持。
しかし徐々にCRITICALが出始めてくるか、リードが削られトリル地帯でJAKADS選手が逆転。そこからもまだ忙しいですが崩れる気配がないか。
さらに引き離しながら勝利。
JAKADS選手が立て直して、というよりは粘り勝ち。
最初のミスを差し引いてもMAX-90程度なので本来の19の姿(ほぼ20ですが)を感じました。これまでのMAX-1桁がおかしいんです。。
KINGDOM COME
「*Feels Seasickness…*」は何度も速度変化するレベル20.0。テクニックを要する譜面でしたがストラテジー。
「KINGDOM COME」は最新のレベル20。高速鍵盤、意地悪なONE-HAND、HAND-TRIPなど要素いろいろ。後半はほぼ高速トリル一色になるのでさっきよりも体力を問われています。レベル20.6でまさかのレベルアップ。
序盤ほぼ同点。たまに画面がチラつくように見えるかもしれませんがこの曲の仕様なので動画は正常です。。忙しい鍵盤の応酬でシーソーゲームといいつつ、ややXD*POTE.選手がリードしています。
しかしJAKADS選手も負けません。少しでもCRITICALに寄った隙に差を詰めていきます。
ほぼ僅差になってメインパート。後半からはずっとトリル。
もはや体力との勝負になってくる後半戦、それでもXD*POTE.選手が一瞬の隙から作った10点程度のリード。必死で耐え忍びます。
ラストスパート。守り切って完走。XD*POTE.選手の勝利。
勝敗は決し、自選もできない。しかも絶望のような鍵盤勝負を勝ち切ったXD*POTE.選手が燦然と輝いて見えましたね。
KISKIL-LILLA
新曲は「KISKIL-LILLA」。コンポーザーはLaur。
ボルテにおいてはIVの「A Lasting Promise」が有名。2025年あたりからの”バリアの消滅”というべきか、久々の登場。
正直Liveで出るのが不思議だったのでそうかなという予感はしていました。
EFFECTERは「Mondlichtschatten」。ドイツ語名義といえばの「dj strachen」あたりのイメージ。
レベルは20.5、なんとさっきの「KINGDOM COME」よりは控えめ。
「KISKIL-LILLA」は夜の嵐の女神のことらしいですが、筆者には遊戯王のキスキル・リィラしか思い浮かびませんでしたね。。
序盤から高速階段、綺麗な階段ばかりでなく途中で切れていたりとなかなか押しづらい配置。
JAKADS選手がリードを広げていきます。
FXと片手螺旋階段(始点がFX側だと難しい)配置など取りにくそうな配置ですが綺麗に押していくか。100点リードで点差のゲージが消え、嵐が顕現します。
赤い嵐から現れたのは恋刃(このは)。しばらくするとまた嵐に包まれて衣装変更。
曲も過激化。「A Lasting Promise」にもあったお馴染みのFXトリルかと思いきや一瞬停止し譜面が変わりました。恋刃に足蹴にされるレーン。踏まれるたび揺れます。ただ「666」みたいに斬られるよりはマシだと思います。。
最後に来るのはFXと白鍵盤が混じったトリル。嵐の果て立っていたのはJAKADS選手。
さすがのJAKADS選手。FXと白鍵盤のトリルもほぼ追い付いてCRITICALでした。
十分暴れ回りました。。
帰還
TradzがS2ぶりの優勝。メンバーそのままに、なんなら足されて頂点へ帰還しました。
セミファイナルから覚醒を見せていたJAKADS選手が暴れ回り、そして350B1選手も飛び抜けていました。ファイナルの舞台はレベルが上がるのでさらに鎖が解かれると思っていましたが実にその通り。
レギュラーステージを苦戦したのもS2のTradzらしく。底から這い上がって最後にレギュラーで負けた相手にやり返したのも実にS2。
JAKADS選手は来シーズンは兵役で出ないとのこと。一旦は舞台から引きますがやりつくしたでしょう。。セミファイナル以降は値千金の活躍しかありません。
また次があるならTradzはまた1巡目で最強を補充できます。
ラウワンは怪物たちを止められなかった形。とはいえ初のファイナル。
S2から続いた苦難を超えてようやくここまできました。レギュラー第1試合から今年は行けるかもしれないと思っていたところ、叶えたのも素晴らしいことです。
特にS3まで不振気味だったXD*POTE.選手がレギュラー後半からチームを支える強さを見せ、最後まで輝いていました。見続けている人からするととても嬉しい。
S5は怪物たちの玉座への帰還で幕を閉じました。

