勝ちが欲しい2チームの激突
こんにちは、いづです。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
12月にボルテのBPLが始まると聞いても「流石に正月は休みだろう」と思っていたので、今記事を書いていることは想定外ですね。。
さてRリーグ第8試合はSUPERNOVA Tohoku(以下スパノバ)とROUND1の試合。
どちらも最終戦に備えて1勝が欲しいところ。。
先鋒戦
KIK選手
Sudden Visiter
Musha Vibration
Harpuia[HVN]
SociuS
rhythmology study
XD*POTE.選手
MG277
Juggler’s Maddness
AYAKASHI
CODE -CRiMSON-
到達してしまった僕らと夢と希望の最之果
結果:KIK選手の勝利
KIK選手の選曲はミスを誘発する配置があるもののこれといった傾向はないですね。
ただ今までのどの試合とも選曲が被っていないので独特な選択と言えるでしょう。
XD*POTE.選手はつまみミス誘発系の「AYAKASHI」や「Juggler’s Maddness」。縦連配置や独特な鍵盤が特徴的なほか3曲といった感じ。
開幕からゲージ使用までは両者PUCで同点進行。前回の試合ではKIK選手がちょっとずつミスをしていたのですが、今回は完璧でしたね。前回は緊張もあったのかもしれません。
「Musha Vibration」でKIK選手がゲージ使用、同点でしたがその場合はゲージで増加した分の星が手に入るためリード。続くXD*POTE.選手のゲージ使用「AYAKASHI」は鍵盤数個の差でかわしました。
そこからはお互いがゲージ使用の選曲で勝ち切りKIK選手のリードが崩れません。
最後の最後でXD*POTE.選手が「到達してしまった僕らと夢と希望の最之果」でゲージ3使用を通し8点リードしましたが、先攻の最後のランダムのアウトロ「Sudden Visiter」でKIK選手が勝ち切り決着。
KIK選手が自選曲100%勝利とXD*POTE.選手のゲージ使用曲「AYAKASHI」で勝ったのが大きく響いた印象の試合となりました。
今回の注目の譜面は「Musha Vibration」と「AYAKASHI」でしょう。
「Musha Vibration」はレベル17でそこまでクセの強い譜面ではない楽曲。第6試合のTradzの「MICHIZURE」を思い出す選曲ですね。
ちょっとボルテができる人にとってはつまみはともかく鍵盤はミスなしでいけそう、という印象を抱くのではないでしょうか。早い鍵盤もないですしリズムもかなり取りやすいです。
中盤のうねうねつまみは切れやすいですがそこ以外の鍵盤は簡単め。というのはつまみでミスさえしなければ満点が取りやすいです。
相手のゲージ使用の楽曲で勝てば守ることができますが、相手が満点の場合は良くて引き分け、ゲージで増えた分の星が相手に入ってしまいます。
これを狙ったのかは定かでないですが、KIK選手とXD*POTE.選手は両者判定が細かくなっても満点で同点。
KIK選手がゲージを使っていたので星を多く獲得しました。
「AYAKASHI」はEFFECTERねちっこく堂によるつまみ主体の譜面。鍵盤はほとんどないですが低BPMのため精度をとることが難しいです。
つまみが多めの譜面は先述の通りゲージ使用でも満点近くを取ることができます。
XD*POTE.選手にとっても負けにくい選曲だったのでしょう。
しかし思惑叶わずXD*POTE.選手のわずかなCRITICALで差がついてしまいました。
中堅戦テーマNOTES
選曲予想
スパノバ:Shanghai Wu Long ~上海舞龍~(EXH)
ROUND1:超越してしまった彼女と其を生み落した理由 (EXH)
実際の選曲
スパノバ:ピアノ独奏無言歌 “灰燼”(EXH)
ROUND1:ペタ靴と憂夜リムーバー (MXM)
結果
ピアノ独奏無言歌 “灰燼” MAX6080
12110(6055:6055)ー11952(6028:5924)
ペタ靴と憂夜リムーバー MAX4292
8558(4272:4286)ー8551(4288:4263)
(LEON:TORIDE):(XD*POTE.:MAHINA)
「ピアノ独奏無言歌 “灰燼”」は鍵盤ノーツしかない譜面。つまみの操作やロングもないためどれだけ鍵盤が正確に捌けるかしか問われない楽曲。
容赦がなさすぎて声が出ましたが、戦いの中ではこれが礼儀なのでしょう。
ここをMAX-25という高水準でしかも同点(シンクロ率100%)を繰り出したスパノバの二人はさすがでしたね。
前の試合では見せ場のなかった2選手でしたが今回はこれだけでも十分な実力を見せつけたなと感じました。
「ペタ靴と憂夜リムーバー」はMAXの値と譜面などを見て分かる通り、曲自体が短く鍵盤の難しさはあまりない譜面。MAXに近いスコアを狙った精度勝負でしょう。
実際のところこの曲自体が有名ではないので不意打ちになり得る選曲でもありますね。
かなり接戦でしたがスパノバの勝利。
ここでスパノバが引き分け以上確定となりました。スパノバ側は連携がうまくいっている印象を持ちました。ROUND1は大将戦に手有利にもかかわらず勝ちの可能性を残せなかった悔しさが見えました。
大将戦TSUMAMI
選曲予想
KIK選手:冥 Rockin’ SWING REMIX(INF)
BOLL選手:Firestorm(EXH)
実際の選曲
KIK選手:BEAST BASS BOMB(MXM)
BOLL選手:Firestorm(EXH)
結果
BEAST BASS BOMB MAX6682
6678ー6677
Firestorm MAX5022
5009ー5021
新曲:Scat Jazz Dance MAX5080
4992−5004
「BEAST BASS BOMB」は見切りづらい直角つまみがメインで構成された譜面。EFFECTERはHirayasu Matsudo。筆者としては鍵盤多めの譜面がきそうだと思ったのでこれは予想外でしたね。
この譜面は鍵盤が少ないのでS-CRITICALの判定の差がわずかしかありません。よってMAXマイナス幾つの勝負になりうる楽曲です。先ほどの先鋒戦での「Musha Vibration」のようにMAXを狙いにいった選曲といっても過言ではありません。MAXさえ取れれば負けなくなりますからね。
しかし少ない鍵盤からCRITICAL、つまみが切れてしまったことによるミスなどで些細な差が生まれていきます。
最終的には1点差でKIK選手が勝利。心臓勝負を見事勝ちきりチームへの勝利につなげました。
「Firestorm」は筆者の予想通りにしてBOLL選手を知っている人なら誰しもが予想した楽曲。
炎の申し子たる所以が見えたプレーで語ることは無粋でしょう。
どこで出たのかわからないCRITICALによりMAX-1で終了。BOLL選手は悔しそうな表情。
もはやあの瞬間はプロリーグを飛び越えて別の何かでしたね。。
新曲「Scat Jazz Dance」は筆者の予想通り満を持してのEFFECTER:Hirayasu Matsudo。
曲調がゆったりJazzという高速BPMが跳梁跋扈するボルテの公募曲からはだいぶ離れた楽曲。
うねうねとしたつまみがたびたび取りづらい片手鍵盤と共に降ってきます。
ボルテをプレーしている人からすると「手が絡まるようなつまみ」。
プレーしていないと何が難しいのかよくわからない譜面です。
ちょっと譜面を見てみましょう。
特に17〜18小節目が難しいです。17の最初は左手で青いつまみを動かします。
17の真ん中から右手で赤いつまみを動かします。それと同時に青いつまみを中心に寄せます。
その直後に中心に鍵盤がきます。この鍵盤は青いつまみを中心に寄せた後に離した左手で取らなければなりません。
つまり直前まで青いつまみを操作していた左手はすぐに離さなければいけません。
この判断を咄嗟に行うことが一番難しいです。
譜面の画像を見てやるのと初めて見てやるのとは全く違います。
そして19~20小節のS字つまみも難しいですね。途切れ途切れになっているので回しすぎるとカーソルがつまみの開始地点からずれやすくなります。
大きな差がつかないまま抜きつ抜かれつを繰り返しBOLL選手の勝利。
序盤でチームとしての敗北は確定したもののプレーが崩れず、一歩間違えれば引き分けに持ち込まれていたと思わせる実力を発揮したBOLL選手。
それを見込んで薄氷を履むようなMAX狙いの「BEAST BASS BOMB」で見事勝ち切ったKIK選手の勇姿が光る試合でしたね。
展開予想の答え合わせ
先鋒戦ROUND1、中堅戦スパノバ2勝、大将戦ROUND1が2勝(5pt)、スパノバ1勝(2pt)でROUND1の勝利を予想します。
先鋒戦が外れましたがほとんど予想通り。ただ先鋒戦で勝敗が変わりますが。。
獅子たちの目覚め
前回はSILKHATのDAIKI.選手に持っていかれたスパノバが負けじと牙を剥いた試合でした。
特に前回も十分に活躍していたKIK選手が先鋒戦、大将戦の1勝と作戦を遂行できる強さを見せました。雑食獣恐るべし。
中堅戦もLEON選手、TORIDE選手が頼もしいと感じる対戦でしたね。灰燼の高水準の同点は底力がよく見えたのではないでしょうか。
勢いをつけたスパノバの次の試合Rリーグ1位のレジャーランド戦が楽しみですね。
一方ROUND1は苦しい展開。引き分けも大将戦のあと1点で届かず唯一の勝ちなしチームになってしまいました。先鋒戦も僅かなミスが命取りになってしまった印象。
リーグ最終戦ではこれまでの無念を晴らす勝利に期待したい。。