【BPLS4 IIDX】レギュラーステージ第18試合GAME PANIC vs ROUND1振り返り

BPLS4

何かが潜む

こんにちは、いづです。

第18試合はGAME PANIC(以下ゲーパニ)とROUND1。
ROUND1の最終戦にして勝たなければいけない試合。

レギュラーステージのゲーパニvsROUND1はS2、S3となぜかシーズンの終盤にあります。
そしてS2では崖っぷちのゲーパニがストラテジーを掻い潜り勝利、進出を決めた回、
S3では1点差で他選を破りゲーパニが圧倒するなどある意味魔物がいる。。と思わせる展開が続いています。

今季がこれらの例と違う点のひとつとしてU*TAKA選手が出ていることが挙げられますね。今までは出ていませんでした。どうなるか。

1st match テーマNOTES

選曲予想

PEACE選手:真夜中のバベル
CYBERX選手:Fantastic Merry-Go-Round

実際の選曲

PEACE選手:Shapeshifter
CYBERX選手:MAD ATTACK

Shapeshifter MAX2566
2548(−18)- 2522(−44)
MAD ATTACK MAX1982
1971(−11)- 1965(−17)

PEACE選手自選「Shapeshifter」

「Shapeshifter」はIIDX31EPOLISで登場したズレとハネの極致。
PEACE選手がいつか自選にしそうと誰もが思っていた曲がここで登場。

オプションは両者正規。光らせられるかはともかく固定オプションのが押しやすいか。
開幕から微妙にハネ続ける譜面。PEACE選手が序盤からリード。
300コンボあたりまで黄GREATが出ていないのはとんでもないですね。。CYBERX選手もかなり黄GREATは抑えられていますが8点差。
しかしそこからは食らいつき一桁の点差を保ち続けるCYBERX選手、逆転の火に繋がりそうかと思いましたが相手はPEACE選手。
恐ろしいほどの安定性でほとんど黄GREATが出ません。いつの間にか10数点の差、終盤も続くズレハネをしっかりと押しこなし26点差でフィニッシュ。

PEACE選手の最強の「Shapeshifter」が決まりました。PEACE選手の持ち味が全て出ていてこれ以上ない展開でしたね。

CYBERX選手自選「MAD ATTACK」

「MAD ATTACK」は独特の声ネタに合わせた鍵盤が特徴的。今季はLEGGENDARIA譜面がプレーされていますね。あちらは声ネタがほぼ全てスクラッチにアサインされていました。

オプションは両者S-RANDOM。縦連打に近い配置が多くS-RANDOMでは崩せるので採用されることが多いか。ここでCYBERX選手がS3まで得意としていたS-RANDOMなのがいいですね。
序盤からPEACE選手がリード。しかしS-RANDOM、押しやすさなど関係ない無機質なランダムでひっくり返ることはあり得ます。
両者抜群の精度で点差はそこまで大きくはなりません。7点程度を保っているか。
しかしその差がどうしても動かない。重たすぎたその点差が最後まで残り続けました。

PEACE選手が無敗記録を守りました。自己ベスト-4という異次元の再現性。。
CYBERX選手は曲が終わって点差を見て思わず笑みが溢れていましたね。いいプレーをした実感とグラフを見てまだ点差がついているとなるとそうなる気持ちがわかりますね。

2nd match テーマCHORD

選曲予想

FRIP選手:≡+≡
LEO選手:V2

実際の選曲

FRIP選手:Victory Of Ravers
LEO選手:V2

Victory Of Ravers MAX2602
2576(−26)- 2574(−28)
V2 MAX3620
3512(−108)- 3590(−30)

FRIP選手自選「Victory Of Ravers」

「Victory Of Ravers」は横に広い同時押しとスクラッチがらみが特徴的か。
LEO選手の運指では少し苦手そうな曲かつFRIP選手の得意な鍵盤より心臓勝負。

オプションは両者正規。これは正規も押しやすい譜面です。
序盤はほぼ点差つかず。中盤に差し掛かろうというところでトリルとスクラッチ、ここでFRIP選手が一歩前に出ます。一時は10点ほど差を作りますが少しミスでまた僅差へ。
しかしスクラッチでじわじわとまた離していくFRIP選手。終盤の鍵盤は完璧、8点ほどでラスト。
少しスクラッチが抜け一気に2点差に縮みますがそのまま逃げ切り。

ヒヤヒヤする展開でしたがFRIP選手が勝ち切りました。苦しい展開が続いていた中での今季初勝利。そしてこの局面で一番価値のある勝利ではないかと思います。

ここでゲーパニが後1勝まで追い詰めました。

LEO選手自選「V2」

予想的中「V2」はレベル11にしては密度の高い鍵盤譜面。デニム配置、トリル・階段配置など物量譜面。KKM*選手にもあの物量で挑んだLEO選手なら流石に選ぶだろうと思っていました。

オプションはFRIP選手がMIRROR、LEO選手がR-RANDOM。
序盤からLEO選手が大きくリード。物量譜面ではやはり頼もしいですね。
”ここでとらなければ負け”という局面ではありプレッシャーもあるはずですが素晴らしいプレー。
ぐんぐんと差が開いていきます。いつの間にか50点を超え、どこまで伸びるのかと見守るほかない展開に。そのまま伸ばし切りました。

状況をものともせず自選をしっかりと通しました。たくましい抜群のプレー。
U*TAKA選手へのバトンは出来上がりました。

Final match テーマTREND

選曲予想

TAKA.S選手:frequent
U*TAKA選手:表裏一体!?怪盗いいんちょの悩み♥

実際の選曲

TAKA.S選手:Sword of Vengeance
U*TAKA選手:Glitch N Ride

Sword of Vengeance MAX3300
3275(−25)- 3255(−45)
Glitch N Ride MAX2778
2582(−194)- 2712(−66)

TAKA.S選手選曲「Sword of Vengeance」

「Sword of Vengeance」はトリルや螺旋階段配置が特徴的か。密度は普通でレベル12の中では対称的で認識しやすい譜面ではありますね。

オプションはTAKA.S選手が正規でU*TAKA選手がRANDOM。TAKA.S選手の武器曲は固定オプションの印象が強いですね。あとRANDOMは実況の通り難しくなりそうな選択です。ただ正規が押しやすいかどうかは本当にプレーヤーによって変わります。
序盤から8点差でTAKA.S選手がリード。ぱっと見わかりづらいですがU*TAKA選手の同時押しがほとんどFASTに寄っていました。
中盤に差し掛かろうというところでトリルがありますがここでRANDOMの厳しさが出るか、さらにTAKA.S選手が引き離していきます。
16点ほどの差となり後半戦、解説の通りこの点差が大きく響きます。それでも細かな黄GREATを捉えてU*TAKA選手が追い詰めてくる、幾度となくその光景を見ています。まだ安心できません。
しかし差は固定されたまま、TAKA.S選手が一歩も譲らずガンガン進んでいきます。アウトロでも盤石、一切を許さず勝利しました。

TAKA.S選手がU*TAKA選手へ自選を通しました。群を抜く安定感と勝ち越していても一切ぶれなかったことから一瞬たりともリードを譲らせない好プレー。
S3のセミファイナルでの屈辱をここで晴らせたようにも見えます。

ここでROUND1の敗北、すなわち敗退が決定しました。

U*TAKA選手自選「Glitch N Ride」

「Glitch N Ride」は唐突に来るBPM乱高下が難しい譜面。それ以外でも鍵盤が押しにくくスコアが出ない曲。確かにTAKA.S選手の苦手分野を突きつつ、直前でやっていたSOF-LAN対策も応用できる選曲。

オプションはTAKA.S選手がRANDOOMでU*TAKA選手がMIRROR。
序盤のチャージがらみから少しずつU*TAKA選手がリード。この手の配置的には固定オプションが確かにやりやすそうです。ここでいつの間にか50点。
そして問題の速度変化地帯。覚えていないと到底無理な速度変化、どちらの選手もギアチェンジは完璧ですがU*TAKA選手が低速地帯でも綺麗に光らせていきます。
切り返しの速度調整も完璧で100点近くの差になり、そこからの鍵盤も高い精度で押していきます。
圧倒し尽くして勝利。

U*TAKA選手が最後に技巧を見せてくれました。全国トップの自己ベストとほとんど変わらないスコア。自選曲のやり込みと高い安定性は変わらず素晴らしかった。。

展開予想

ゲーパニROUND1
41st
NOTES
8〜10
0
32nd
CHORD
11
3
0→4Final
TREND
12
8→4

新たな歴史

ROUND1はBPL史上初のレギュラーステージ敗退。
BPL2021からBPLS3まで3期連続で叶えてきたファイナル出場がここで途絶えることとなります。

レギュラーステージ最後のROUND1vsゲーパニには魔物がいて、今季もそれにやられました。
かつてレギュラーステージ通過未確定の状況で迎えたことはなかったのです。
今まではかすり傷だったものが今季は致命傷になってしまいました。

特に今季はメンバーを入れ替えたROUND1。
1巡目選手にも武器曲を通した1-PIN選手、視聴者すら緊張に巻き込む心臓勝負を繰り返したCYBERX選手、期待の新人で物量や緊張する譜面で果敢に挑むLEO選手、そして卓越した自選曲で圧倒したU*TAKA選手、今季は特に技術で魅せていた気がします。
見ていて面白い試合が数多くありました。惜しかった。。

ゲーパニが嬉しい4勝目。
無敗記録を重ねつつ、初勝利のFRIP選手と強敵相手に一本取り切ったTAKA.S選手。
全員の活躍がなければ取れない気持ち良い勝利でした。

これで順位変動の期待を持ちつつ最終戦、アピナとの対決に挑みます。
両チーム温存したストラテジーの撃ち合いになるでしょう。

歴史を揺るがす勝利への執念の剣。

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