【BPLS3 ボルテ】セミファイナル第2試合GAME PANIC vs TAITO STATION Tradz振り返り

BPLS3

最終章2

こんにちは、いづです。
ご無沙汰しております。

セミファイナル、ファイナルがあっという間に終わってから早1ヶ月になろうというところ、
ついに無料公開が来ましたね。
激闘を詳細に振り返っていきましょう。
セミファイナル第2試合はレギュラーステージ2位通過のGAME PANIC(以下ゲーパニ)と3位のTAITO STATION Tradz(以下Tradz)。レギュラーステージではゲーパニに軍配があがりましたが今回はどうなるか

またS3のセミファイナル・ファイナルはコストあり。ざっくりいうと大将に出る選手は中堅と副将戦に出られません。

オーダー予想の答え合わせ

予想

ゲーパニTradz
PURAIMU先鋒戦
メガミックス
区分C・17~18
350B1
KN5
KANEKO
次鋒戦
タッグバトル
17・HAND-TRIP
MURAKAMI
XD*LEVI.
KANEKO中堅戦
メガミックス
区分A・18
MURAKAMI
PURAIMU
KANEKO
副将戦
タッグバトル
18・NOTES
350B1
MURAKAMI
KN5大将戦
シングルバトル
19・ONE-HAND
XD*LEVI.

ゲーパニ側は全然ハズレ。特に先鋒戦と中堅戦は読めないですね。。
Tradz側は先鋒メガミックス担当が違いました。

先鋒戦・メガミックス区分C

KANEKO選手

Яe:son D’être(MXM18)
二分間の世界(MXM18)
#Fairy_dancing_in_lake(MXM18)
光風霽月(MXM18)
petits fours(MXM18)

テーマNOTESからの選曲が多数。課題曲対策を応用していそう。

XD*LEVI.選手

XHRONOXAPSULΞ(EXH18)
Initiating League(MXM18)
B.B.K.K.B.K.K.(XCD18)
Grip & Break down !! – SDVX Edit. -(XCD17)
Sharkbait(MXM18)

満点狙いの曲も入りつつオーソドックスな構成。

KANEKO(先攻)XD*LEVI.(後攻)
XHRONOXAPSULΞ11
Яe:son D’être11
Initiating League11
二分間の世界11
B.B.K.K.B.K.K.8(L3)
#Fairy_dancing_in_lake8(L3)
Grip & Break down !! – SDVX Edit. –11
光風霽月11
Sharkbait5(L2)5(L2)
petits fours1
XHRONOXAPSULΞ1
二分間の世界(L2)5(L2)
2025
(L)はゲージ消費

完全満点のまま向かう5ターン目。
XD*LEVI.選手の「B.B.K.K.B.K.K.」。つまみ主体ですが同時の鍵盤もしっかりある譜面。
ここはXD*LEVI.選手がほぼ満点で勝ちきり。
しかしKANEKO選手も「#Fairy_dancing_in_lake」。これも定番のつまみ譜面。ギリギリでしたがKANEKO選手が死守。差はつきません。

全部PUC同点のまま向かう9ターン目。XD*LEVI選手の「Sharkbait」。しかしここにKANEKO選手がギアを発動。
「Sharkbait」はつまみばかりでS-PUC通過しやすい譜面。こう言った譜面は大体「相手がギアを打ち終わった後」に使われます(今までの試合でもそうです)。
そうでなければこういったリスクがありますね。S-PUC失敗すると逆転されます。
ただ安定の両者S-PUC。同じ数の星を獲得。この場合ゲージを減らしただけになりますね。

その後の2曲では均衡が崩れそうでしたがクロスカウンターで保ち、12ターン目。
XD*LEVI.選手が選んだのは二分間の世界。
通したら勝ちですがゲージの数は同じなのでスコアが同じならなら同点。
階段や縦連打などさまざまな鍵盤パターンがありますがS-CRITICALで双方通していきます。
もはやCRITICALを出したら負け、そんな空気を漂わせながらこれは同点終了になりそうだと思った最後の瞬間。KANEKO選手にCRITICALが。。たった1個が全てを分ちXD*LEVI.選手の勝利。

たった1個が本当に明暗を分けた、教科書に載せられる試合。。
そのまま行けば同点でptを獲得できたはずのゲーパニにとっては本当に悔しい瞬間。
しかしいままでメガミックスバトルで勝利を飾れなかったTradzにとっては嬉しい瞬間だったことでしょう。
色々な縁もあったようですが喜びを全身で表現するXD*LEVI.選手。

次鋒戦テーマHAND-TRIP

選曲予想

ゲーパニ:LubedeR(EXH)
Tradz:Booths of Fighters(EXH)

実際の選曲

ゲーパニ:PIZZATIME(MXM)
Tradz:ムーニャポヨポヨスッポコニャーゴ(EXH)

PIZZATIME
9985(−19)ー9979(−25)
ムーニャポヨポヨスッポコニャーゴ
11874(−58)ー11907(−25)

ゲーパニ側自選「PIZZATIME」

「PIZZATIME」はHAND-TRIP要素に加え全体的にハネ気味の譜面。曲の理解が必要な譜面で対策していないと難しそうですね。

展開としては最初からゲーパニがリード。気持ちMURAKAMI選手に刺さっているか。
曲が進むにつれてゲーパニ側もCRITICALが出ていきますがそのリードは保ったまま。
そのまま勝ちきり。

ゲーパニがずっとリードを保ったまま勝利になりました。Tradzタッグにはこういうのが刺さりそうというイメージ通りの曲でしたね。

Tradz側自選「ムーニャポヨポヨスッポコニャーゴ」

「ムーニャポヨポヨスッポコニャーゴ」は17にしては鍵盤の難しい譜面。
最初の折り返し階段と途中の片手配置は多くの人を苦しめています。

SDVX譜面保管所 様より引用

この階段のイヤなところわかりますでしょうか。
階段の折り返しで鍵盤を2回押す必要があるんですね。
ボルテの多くの曲は折り返しが重なっている(1回押せば済む)螺旋階段が多いです

上の螺旋は押せるけど「ムーニャポヨポヨスッポコニャーゴ」の階段は押せない、押しにくいという人は結構多いと思います。あまりでない配置なので慣れにくいというのもあります。

開幕のこの地帯だけで10点ほどのリードをTradzが稼ぎます。やはりここは差がつく。
さらに広げてその後追い詰める箇所もありません。じわじわ点差は縮まりますがそれでも10点数点は残ります。最後の最後でさらに広がりTradzの勝利。

Tradzがとっていきました。鍵盤の難しい譜面というイメージ通りの譜面でリードを奪わせません。

中堅戦・メガミックス区分A

PURAIMU選手

Typhoon Craaash!!(GRV18)
NEO GRAVITY(EXH18)
絶対零度(EXH18)
真っ白な靴(GRV18)
Ultimate Ascension(EXH18)

「Typhoon Craaash!!」はMURAKAMI選手読み選曲被せでしょう。
メガミックスバトルで同じ曲を選曲すると第1パート第2パートといった形になります。
先に投げた方が第1パートになるので相手にギアを使われる前に投げてしまうことができます。
次に投げるときは第2パート。ここが簡単な曲は特にこの被せが有効です。うまく決まりました。

MURAKAMI選手

HAELE III ~Angel Worlds~(GRV18)
Typhoon Craaash!!(GRV18)
冥 Rockin’ SWING REMIX(INF18)
INSECTICIDE(EXH18)
werewolf howls.(EXH18)

片手トリルが長い「Typhoon Craaash!!」や鍵盤多めの重たい譜面が見られる。

PURAIMU(先攻)MURAKAMI(後攻)
HAELE III ~Angel Worlds~11
Typhoon Craaash!!(PURAIMU)1
Typhoon Craaash!!(MURAKAMI)11
NEO GRAVITY11
HAELE III ~Angel Worlds~11
絶対零度(L3)1
冥 Rockin’ SWING REMIX8(L3)
真っ白な靴5(L2)1
INSECTICIDE11
Ultimate Ascension(L3)1
werewolf howls.(L1)5(L2)
NEO GRAVITY(L1)2(L1)
1024
(L)はゲージ消費

動いたのは6ターン目。PURAIMU選手の「絶対零度」。
細かい鍵盤が多く降るこの譜面。中盤までは拮抗しますがMURAKAMI選手がセーブ。
返しの「冥 Rockin’ SWING REMIX」は画面が傾きながらつまみや鍵盤の操作が忙しい譜面。ここはMURAKAMI選手がほぼ完璧。勝利して点差を突き放します。

PURAIMU選手も負けじと「真っ白な靴」で挑みます。覚えていないと難しいもののプロ選手にとってはS-PUCが狙える楽曲で満点通過目的でしょう。ここは双方しっかりと通過。

それでも点差があるのでPURAIMU選手のゲージが溜まりやすくレベル3。
「Ultimate Ascension」で挑みます。つまみとの絡みが難しいこの曲。
途中ほぼ同点で推移しますが最後の最後でたCRITICAL1個の差でMURAKAMI選手がセーブ。
これには思わずPURAIMU選手ものけぞっていましたね。

返しに重たい鍵盤「werewolf howls.」。ここで10−17でPURAIMU選手のゲージが1個。
この1ターンで多分3個はたまらないであろうという見込み。逆転は不可です。
しかしここで打って勝利すれば星2個、ゲージが2個で最後に勝てば星5個で同点へ持ち込めます。
PURAIMU選手が決死の選択、相手の武器曲でギアを発動。
早い交互押しが含まれるこの曲、縋る思いを打ち破るかのようにMURAKAMI選手がS-PUCで勝ちきり。MURAKAMI選手の勝利を確定させました。

MURAKAMI選手がパワーで打ち破っていきました。PURAIMU選手も戦略が光る(解説しがいのある)選択を魅せましたが力こそ正義といわんばかりでしたね。。

点数的には1−5。8点で勝利が確定するので次の2タテでTradzが勝利を確定できます。

ここでふと過ぎるのはS2でのゲーパニ。セミファイナルには届いたものの副将戦までにGiGOに勝利を確定させられてしまいました。大将のKANEKO選手(当時はCH選手)に届きませんでした。

副将戦テーマNOTES

選曲予想

ゲーパニ:Star☆Beat(MXM)
Tradz:INF-B《L-aste-R》(EXH)

実際の選曲

ゲーパニ:KAMAITACHI(MXM)
Tradz:Verflucht(MXM)→ リリーゼと炎龍レーヴァテイン(MXM)

KAMAITACHI
13483(−27)ー13496(−14)
リリーゼと炎龍レーヴァテイン
14356(−50)ー14393(−13)

ゲーパニ側自選「KAMAITACHI」

「KAMAITACHI」は全体を通して連打が特徴的な譜面。
連打の出来次第では一気に点が覆りそう。

序盤からTradzがリード。ややKN5選手にCRITICALが多いですね。
MURAKAMI選手、PURAIMU選手、350B1選手と並びますがKN5選手の序盤のCRITICALが響いて点差になっていきます。
連打でTradzが崩れるかと思いましたが崩れず、ほぼそのままのペースで進行。
Tradzの勝利。

Tradz側に刺さらずKN5選手がやや崩れてしまったのが痛いですね。
これでTradzが王手。

ストラテジー選曲「リリーゼと炎龍レーヴァテイン」

「Verflucht」はIIDXでお馴染みの曲でボルテでは片手トリルの譜面。
S3ではDAIKI.選手が投げていましたね。逆に自分に刺さってしまった怖い曲ですが容赦なく投げてきました。

ストラテジーで出たのは「リリーゼと炎龍レーヴァテイン」。
基本覚えてさえいれば尖っているところは少なめか。総合力気味。

序盤中盤は拮抗。しかしサビに向かうまでにTradzがぐんぐんと差を広げていきます。
差がついた箇所は精度が取りにくい鍵盤。Tradzさすがここはうまいか。
迫りたいが届かない、最後はさらに差を広げてTradzの勝利。

350B1選手が自己ベスト+6の本番強さで牽引しました。突発に出てきた曲で凄まじい力の発揮よう。
ここでTradzが勝利を確定させました。

大将戦テーマONE-HAND

選曲予想

KN5選手:veRtrageS(XCD)
XD*LEVI.選手:Spectacular“V”Adventure!(MXM)

実際の選曲

KANEKO選手:Lord=Crossight(GRV)→ Everlasting Message(GRV)
XD*LEVI.選手:Undead Raving Scare(MXM)

新曲:Cuz we <3 this Game(MXM)

Everlasting Message
8179(−45)−8159(−65)
Undead Raving Scare
7986(−65)−8021(−30)
Cuz we <3 this Game
7629(−89)−7590(−128)

ストラテジー選曲「Everlasting Message」

「Lord=Crossight」はレベル19の中では忙しくなく精度勝負に持ち込めそうな譜面。
精度勝負になるとやや鍵盤が難しそう。

ストラテジーで出たのは「Everlasting Message」。これも忙しくはない譜面。
ONE-HAND寄りの配置や個別の運指を覚えていれば大差はつきにくそう。

序盤から中盤までややKANEKO選手がリード。しかしこの2人の対決ならば点差は一桁。
終盤XD*LEVI.選手が逆転し5点ほどのリード。このままの終局も見えそうでしたが最後の最後のつまみ直角と鍵盤の組み合わせで一気に逆転。

XD*LEVI.選手はMIRRORオプションを使用しておりこれが逆配置。
おそらく覚えていたであろう取り方が正規だったため盛大に外してしまいます。
そのままKANEKO選手の勝利。

本番の怖さが出た展開でしたね。Tradzとしてはやはりここまで持ち込ませなくて良かった。。
19のストラテジーは19自体に対策必須が多いためリスキーですね。

XD*LEVI.選手選曲「Undead Raving Scare」

「Undead Raving Scare」は速度変化とロング拘束、尖った譜面のオンパレード。
レベル19でも難しい部類の譜面でXD*LEVI.選手らしいといえましょう。

序盤からXD*LEVI.選手がリード。難所もこの2人なのでさほど難しくないように見えますがだいぶきつい配置。じわじわと広げていきます。

大きく差がついたのはこの配置。

左手はつまみに拘束されているので右手だけで階段を取らなければいけないが
すぐ直角があるので終わったら右手をつまみに持って行くという忙しく集中しきれない配置。

ここも滑らかな手捌きでとっていったXD*LEVI.選手。大きく差をつけて勝利。

今季KANEKO選手に二桁以上の差をつけたのは初でしたね。
XD*LEVI.選手はやはり高難度譜面をぶつけている時ほど輝きます

新曲「Cuz we <3 this Game」

新曲は「Cuz we <3 this Game」。<3はハートで読み方はラブ。
コンポーザーは「打打だいず」。直近は採用が多いコンポーザー。BPLだと「天穹のアルカナビット」などが出ていますね。
EFFECTERは「CosMo the OneHand」。「バンブーソードガール」などでお馴染みのCosMo暴走P。

BPMは276~333とボルテではやや早め。
ここでメモ書きが配られた様子。

昔KACの新曲で「*Feels Seasickness…*」が出た時に似たようなことを日本語でサラッといったら(ファイナリストが韓国の選手だったので)通訳が困惑するみたいなことがありましたね。。今回はメモ。

序盤からXD*LEVI.選手がリード。譜面は高速鍵盤と片手を駆使して取らせる複雑な譜面。
差は縮まりもしますが結局は突き放していきます。
BPM変化はどのあたりだろうと身構えながらみていますがなかなかきません。

静かになったあたりで30点ほどXD*LEVI選手がリード。
ラストに入ろうと向かうところでイヤな配置が降ってきます。

これ入りが青つまみなので右手でトリルをとるのですが、直後に右つまみを回させる配置。
つまみをとろうと右手を離してしまうとトリルはミスになります。

咄嗟に直感通り動いてしまったXD*LEVI.選手は見事罠にハマり失点に。
そして第六感が冴えるKANEKO選手。ここをミスなく取り切り大逆転。
加速は正直おまけ程度で点差にはならず、そのままKANEKO選手が勝利しました。

やはり初見曲はゲーパニ。夢破れてもここだけは守り切りシーズンを終えました。

展開予想の答え合わせ

先鋒戦:ゲーパニ
次鋒戦:1勝ずつ
中堅戦:ゲーパニ
副将戦:1勝ずつ
大将戦:Tradz・新曲ゲーパニ

次鋒戦と新曲しかあってないの逆にすごい。

今再びのお礼参り

Tradzが悠々勝利を掴み取りました。自選曲は付け入る隙はなく完璧でしたね。
メガミックスも勝ち取りレギュラーステージの鬱憤を晴らしました。S2でも見たな。。
ファイナルではSILKHATにもやっていきます。

ゲーパニはS2を思い出させる悔しい負けでした。
しかしその中でもあの新曲をとったKANEKO選手のかっこよさ。
これまで新曲無敗を守り続けたゲーパニを象徴するかのような輝きを持っていましたね。
今回は厳しい試合を強いられたKN5選手とPURAIMU選手も来シーズンに期待が持てる選手たちでした。

タイトルとURLをコピーしました